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IPO2019年1月24日

☆新規上場紹介 識学 2月22日、マザーズ 独自理論使った組織コンサルティング

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識学(7049)が2月22日、マザーズに新規上場(IPO)する。

同社独自の組織運営理論「識学」を活用して組織の経営層・幹部層に対するコンサルティングサービスを行っている。会社設立は2015年。

「識学」とは、ヒトの意識行動を分析し、行動を阻害する誤解や錯覚の発生原因を研究した理論。誤解や錯覚のある状態は個人の行動や質および量を阻害する。さらに、個人の集合である組織内で誤解や錯覚が複雑に絡まると、組織のパフォーマンスを阻害する。識学はこれらの事象の発生要因と解決策を体系化しており、組織運営に活用することで組織の生産性を高める。

主要なサービスはマネジメントコンサルティングサービス。経営層・幹部層にマンツーマントレーニングであるマスタートレーニングを始めとした「識学」に基づく組織運営を導入・浸透させ、組織の生産性を上げるサービス。主力のマスタートレーニングサービスは全12回のコース型のサービスで所要期間は約3カ月。顧客は、Webなどでのマーケティング活動、代理店からの紹介、受講企業からの紹介、既存顧客の追加発注――の4つの経路から獲得している。

「識学」はヒトが行動する際の意識行動を研究している理論のため汎用性が高く、さまざまな組織に適用が可能。これまでの実績では顧客は成長企業を中心に、プロスポーツチームや大学の部活などのスポーツ分野、歯科医院・整骨院などの小規模事業者から大企業に及ぶが、内容の大幅調整・変更を必要とせず展開を行っている。

サービスは単発のサービスだが、経営者へのマンツーマントレーニングを入口として組織幹部、管理者層、新入社員と、複数回のサービス提供を必要とする顧客が多く、リピート獲得につながっている。

マネジメントコンサルティングサービス以外に、Web上で顧客の識学実践を支援するプラットフォームサービスを提供している。組織診断機能、動画復習機能、評価制度支援、日常業務運用支援機能で構成している。

上場に際して調達した資金は、認知度向上やサービス提供エリアの拡大を見据えた集客のためのウェブマーケティング費用、TVCMや雑誌などのメディアへの広告宣伝費などに充当する予定。

概 要
事業内容識学を使った経営、組織コンサルティング、識学を使った従業員向け研修、識学をベースとしたwebサービスの開発、提供
本社東京都品川区西五反田7―9―2KDX五反田ビル4F
代表者安藤広大
設立2015年3月
上場前資本金2,550万円
発行済株式数2,200,000株(上場時)
筆頭株主安藤広大(上場前37.31%)
公募株式数240,000株
売出株式数90,000株(このほかオーバーアロットメントで49,500株)
初値4,550円(2.5倍、25日)
ブックビル仮条件1,640円~1,800円(2月5日)
ブックビル期間2月6~13日
公開価格1,800円(2月14日)
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、マネックス、楽天、松井、いちよし、エース
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/2317百万円▼7百万円▼3.34円
2018/2755百万円69百万円19.46円
2019/2(予想)1,194百万円224百万円66.58円

[本紙1月25日付2面]

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