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IPO2019年2月4日

☆新規上場紹介 リックソフト 2月26日 マザーズ ソフトウエア製品のライセンス販売

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リックソフト(4429)が2月26日、マザーズ市場に新規上場(IPO)する。

ソフトウエア製品のライセンス販売および導入支援を行っている。

ツール(パソコン上で利用するソフトウエア)の激しい開発競争時代に対応する手法として、俊敏な開発を可能とするアジャイル開発(開発時間を大幅に短縮)が生まれ、さらに開発対象のライフサイクル全体の最適化を目指したDevOpsという考え方に進化している。このアジャイル開発やDevOpsという考え方を推進し、多くの企業で利用されて急成長しているツール提供ベンダーに豪州のAtlassian Pty LTD社(以下、アトラシアン社)がある。

リックソフトで最も販売実績があるのはアトラシアン社のソフトウエア。アトラシアン社の日本参入初期から同社とともに日本の顧客に製品を提供して成長を続けてきた。

アトラシアン社の製品は主にソフトウエア開発の工程管理や課題管理として使用される。またその製品の特徴の一つである操作性の良さから、その用途はソフトウエア開発にとどまらず、一般のプロジェクト管理のために導入されるなど用途の広がりを見せている。

単純にソフトウエアをライセンス提供するだけでなく、顧客にソフトウエアをカスタマイズしたいという要望があればSI(システムインテグレーション=システムの開発)、利用環境を自社で管理できないという課題があればクラウド、ユーザー向けの研修など顧客が最適な環境でビジネスに取り組めるサービスを提供している。現在は、アトラシアン社の海外を含めた全パートナーの中でも上位の存在となっている。

アトラシアン社製品以外にはAlfresco社、Tableau社が開発するソフトウエア、自社開発のソフトウエアを販売している。

事業の主軸はライセンス&SIサービス業務。SIは売り上げをあげるために毎回作業が発生するが、ソフトウエアライセンスの売り上げは顧客が購入する製品の種類と利用ユーザー数によって決定され、初回購入時だけでなく、2年目以降はライセンス更新料として毎年初年度の50%の料金が発生する。製品の解約率も低いため年々更新料を支払う顧客は増えていき、ストック型の売り上げとなる。

アトラシアン社製品のライセンスを中心に売上高は順調に伸びており、2019年2月期は売上高22億8,700万円(前期比32%増)、経常利益2億8,400万円(同2.2倍)の見通し。

概 要
事業内容Atlassian Pty Ltd.が開発するプロジェクト管理用ツールをはじめとしたソフトウエア製品のライセンス販売および導入支援
本社東京都千代田区大手町2―1―1 大手町野村ビル8階
代表者大貫浩
設立2005年1月
上場前資本金9,505万円
発行済株式数2,063,900株(上場時)
筆頭株主HS(上場前45.93%)
公募株式数76,900株
売出株式数179,100株(このほかオーバーアロットメントで38,400株)
初値9,050円(2.2倍、27日)
ブックビル仮条件3,840円~4,000円(2月7日)
ブックビル期間2月8~15日
公開価格4,000円(2月18日)
引受証券大和(主幹事)、SMBC日興、SBI、岡三、いちよし、水戸
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/2764百万円84百万円30.43円―円
2018/21,728百万円129百万円46.88円―円
2019/2(予想)2,287百万円284百万円93.71円―円

[本紙2月5日付2面]

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