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IPO2019年2月18日

☆新規上場紹介 サーバーワークス 3月13日 マザーズ AWSのインフラ基盤を構築

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サーバーワークス(4434)が3月13日、マザーズに新規上場(IPO)する。

Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドサービス「AWS」のソリューション販売を主軸としたクラウドコンピューティング事業を展開している。

同社はAWSの日本法人が設立される以前のクラウド黎明期から他社に先駆けてAWS導入支援サービスの提供を開始。AWSへの移行にかかるコンサルティング、クラウド基盤構築、クラウド移行後の運用支援サービスおよび運用自動化のためのサービス提供などを一貫して行うことにより、ソリューションを提供しながらAWSの利用にかかる再販売を行っている。

サービスを区分すると主に①クラウドインテグレーション②リセール③MSP(マネージドサービスプロバイダ)。

①クラウドインテグレーションは、顧客企業がオンプレミス(情報システムを自社で保有し自社運用する形態)環境で運用してきたシステムをクラウド環境へ移行する際のクラウド基盤のデザイン、構築サービスを提供している。従来のシステムをクラウド上に移行し(リフト)、コスト効果や生産性を向上するためにクラウドに最適化したシステムの再構築を図る(シフト)、リフト&シフト戦略を顧客に提案。クラウドを活用することにより享受できる効用の最大化を図る。プロジェクト数は2017年2月期に315件、18年2月期に462件と増加。19年2月期は509件(前期比10%増)を見込んでいる。

②リセールは、顧客のAWS利用料に手数料を加算して請求を行う課金代行サービス「AWSリセール」に加え、AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」の提供、AWS環境を運用する上で有効なセキュリティーなど各種ソフトウェア・サービスの仕入販売である「ソフトウェアラインセンス販売」を行っている。

③MSPは顧客企業がAWS上に展開した仮想サーバーやネットワークの監視・運用・保守などを請け負うサービスを提供している。クラウドシステム導入支援のテラススカイ(3915)と合弁でクラウドに特化した運用会社「スカイ365」を北海道札幌市に設立。24時間365日体制でインフラからアプリケーション層をカバーする性能監視、障害監視・復旧、バックアップなどの運用サービスを提供できる体制を整えている。なお、テラススカイはサーバーワークスの株式の30.9%(上場前)を保有している。

なお、AWSの活用を支援する「コンサルティングパートナー」は営業・技術力、導入実績、貢献度などに応じて4階層あるが、同社は最上位の「プレミアムコンサルティングパートナー」(日本で8社)となっている。

19年2月期の業績は、売上高44億4,300万円(前期比45%増)、経常利益2億6,500万円(同7倍)の予想。

上場に際して調達した資金は、事業拡大を目的とした増加人員の採用費・人件費などに充当する予定。

概 要
事業内容Amazon Web Service(AWS)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行
本社東京都新宿区揚場町1―21
代表者大石良代表取締役社長
設立2000年2月
上場前資本金1億6,910万円
発行済株式数169万株(上場時)
筆頭株主大石良(上場前48.29%)
公募株式数20万株
売出株式数12万2,100株(このほかオーバーアロットメントで4万8,300株)
ブックビル仮条件4,320円~4,780円(2月22日)
ブックビル期間2月26日~3月4日
公開価格4,780円(3月5日)
引受証券大和(主幹事)、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、東海東京、岡三、いちよし、マネックス
初値18,000円(3.7倍、14日)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/22,294百万円50百万円149.66円―円
2018/23,066百万円38百万円131.80円―円
2019/2(予想)4,443百万円265百万円217.33円―円

[本紙2月19日付2面]

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