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IPO2019年2月22日

☆新規上場紹介 ミンカブ・ジ・インフォノイド 3月19日 マザーズ 「みんなの株式」「株探」など金融情報メディア運営

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ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)が3月19日、マザーズに新規上場(IPO)する。

会社設立(2006年)の翌年、投資家向けソーシャルメディア型株式情報サイト「みんなの株式」のサービスを開始。14年に大手証券・金融ポータル事業者向け金融情報配信会社を買収し、金融機関向けソリューション事業に参入、また同年に投資家向け株式情報配信サイト「株探」を事業譲り受けにより取得。17年には日本先物情報ネットワークを買収し、商品先物・FX情報分野のソリューション事業参入と、領域を広げてきた。

同社は「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」という企業理念のもと、創業初期から情報の「網羅性」「速報性」「正確性」を追求するテクノロジーの開発を推進。AI(人工知能)を活用したコンテンツ自動生成技術と、ユーザー投稿データなどクラウドインプットを活用したコンセンサス情報の生成技術をコアテクノロジーに、個人には「みんかぶ」「株探」などメディア事業を通じ、法人にはソリューション事業を通じ、情報を配信している。

具体的には、メディア事業では株式情報のほか、外国為替、投資信託、暗号資産(仮想通貨)、保険などを対象に、市場データや企業データ、アナリスト予想などを提供。加えて、AIで自動生成する個別銘柄の理論株価やニュース、ユーザー投稿データを集合知として自動算出する個人投資家の予想株価、さらにこれらを基に算出する目標株価を提供している。月間平均ユニークユーザーは500万人超、同訪問ユーザー数では1,800万人を超える。収益源は広告収入と、18年3月期から開始した課金収入。

ソリューション事業では、「みんかぶ」などで人気のテーマ株コンテンツを活用したテーマ情報、AIが自動生成する決算速報ニュースやレポート、商品先物情報取得の業界標準ツール「e―profit」、顧客管理機能を持つ営業員向け情報取得端末「MINKABU Sales―Cue」、上場企業情報を低価格で取得・分析・報告できるリアルタイム情報サービス「MINKABU Corporate―Cue」などを月額利用料型で提供。取引先は金融機関を中心に100社超に上る。

19年3月期はメディア事業で9億5,000万円(前期比24%増)、ソリューション事業で10億5,000万円(同72%増)の売り上げを見込む。同社のコアテクノロジーは金融・経済領域にとどまらず幅広に展開できる可能性があり、この拡張性が中長期的成長の原動力になると会社側はみている。

概 要
事業内容AI、クラウドインプットによる情報生成技術を活用した金融情報メディアの運営ならびに金融機関向け情報系フィンテックソリューションの提供
本社東京都千代田区神田神保町3―29―1
代表者瓜生憲
設立2006年7月
上場前資本金8億6,921万5,000円
発行済株式数1,253万6,900株(上場時)
筆頭株主瓜生憲(上場前10.59%)
公募株式数100万株
売出株式数174万200株(このほかオーバーアロットメントで41万1,000株)
ブックビル仮条件950円~1,050円(2月27日)
ブックビル期間3月1~7日
公開価格1,050円(3月8日)
引受証券SBI(主幹事)、SMBC日興、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー、岩井コスモ、東海東京、松井、マネックス、楽天、岡三、藍澤、エイチ・エス、エース、極東、東洋、水戸、むさし、内藤
初値1,400円(33.3%高)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/31,049百万円80百万円▼143.78円―円
2018/31,370百万円109百万円▼11.51円―円
2019/3(予想)2,000百万円150百万円12.20円―円

[本紙2月25日付2面]

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