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IPO2019年3月5日

☆新規上場紹介 フレアス 3月28日 マザーズ 保険適用マッサージを提供

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フレアス(7062)が3月28日、マザーズ市場に新規上場(IPO)する。

医療保険制度の適用対象となる保険適用マッサージサービスを提供している。これは、厚生労働大臣により免許を与えられたあん摩マッサージ師により提供されるあん摩、マッサージまたは指圧を言い、医療行為とは異なる医業類似行為に該当する。

同社の保険適用マッサージサービスは、いわゆるリラクゼーションを目的としたマッサージサービスとは異なり、寝たきりなどの理由により歩行困難なため、通院ができず自宅や介護施設において療養生活を余儀なくされている高齢者などが利用者。同社の事業所から利用者の自宅などを訪問して、マッサージサービスを提供している。また、疼痛緩和、麻痺した筋肉の改善などの利用者ニーズを踏まえ、利用者の主治医の同意に基づきマッサージサービスを提供している。

マッサージサービスの対価については、健康保険組合などの保険者および非保険者である利用客から、厚生労働省保険局長通知で定められた施術料および往療料などの報酬額を受け取っている。

19年3月期第3四半期(4~12月)末で事業所数は87(ほかにフランチャイズ事業者の運営が9)、同期間における利用者数は8,940人、利用回数は56万3,838回となっている。

17年4月に星野リゾートと業務提携契約を結んだ。宿泊施設ブランド「界」で、リラクゼーションを目的とした保険適用外マッサージサービスの提供を開始した。このサービス提供施設は19年3月期第3四半期末で11施設。18年2月には、星野リゾートのグループ法人が運営するホテル「リゾナーレ八ヶ岳」でのSPA(スパ)サービスの提供を開始した。同社のSPAサービスは、筋肉ではなく皮膚を対象とした心身の緊張を弛緩させることを目的としたオイルトリートメントサービス。

これらの事業のほかに訪問介護事業を行っている。訪問介護サービスは、自宅などで継続的に療養を要する高齢者などが利用者。主治医の指示に基づいて看護師などが同社の訪問看護ステーションから利用者の自宅などを訪問して療養上の世話や診療の補助などのサービスを提供する。

今後は事業の拡大を図るため、あん摩マッサージ指圧師および看護師などの専門職をはじめとした人材の定着と採用の強化を進めていく。

また、保険適用外サービス(売上高構成比は約5%)の拡充、とりわけ高級宿泊施設などでのサービス提供といったラグジュアリー分野への事業展開を図る。それに伴うサービスの認知度の向上、利用者層の多様化などを通じて安定的な事業基盤を確立していく。

概 要
事業内容あん摩マッサージ指圧師によるマッサージサービスの提供および訪問看護サービスの提供
本社山梨県中巨摩郡昭和町西条1514番地
代表者澤登拓代表取締役社長
設立2002年4月
上場前資本金1,000万円
発行済株式数225万株(上場時)
筆頭株主澤登拓(上場前50.97%)
公募株式数25万株
売出株式数27万4,000株(このほかオーバーアロットメントで7万8,600株)
ブックビル仮条件1,650円~1,850円(3月8日)
ブックビル期間3月11~15日
公開価格1,850円(3月18日)
引受証券SMBC日興(主幹事)、SBI、岩井コスモ、岡三、いちよし、エース、水戸、極東
初値4,045円(2.1倍)
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2017/32,900百万円194百万円88.93円―円
2018/33,284百万円193百万円54.96円―円
2019/3(予想)3,715百万円273百万円93.75円―円

[本紙3月6日付2面]

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