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IPO2024年4月11日

IPO社長会見 ハッチ・ワーク 月極駐車場DXで業界ナンバーワンへ

ハッチ・ワーク(148A)が3月26日、グロースに上場した。月極駐車場の検索ポータルサイトやオンライン管理支援サービス、貸し会議室事業を展開している。初値は公開価格を30.3%上回る2,815円。上場当日の記者会見で増田知平代表取締役社長=写真=が語った内容のポイントは次の通り。

成長エンジンは月極駐車場事業……主力は月極駐車場事業。従来の月極駐車場はオフライン/紙での契約で、オーナー、管理会社、利用者のいずれも契約手続きに時間と工数が掛かり非効率だった。そこを当社はオンライン契約の入り口となる駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」の運営と、管理会社・オーナー向けオンライン契約システム「アットパーキングクラウド」によって月極駐車場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進。これにより利用者は駐車場探しから決済手続きなどがオンライン上で完結する。一方、管理会社・オーナーは契約、賃料回収、督促などの手続きの全てがオンラインで対応できるようになり、業務・コストを削減できる。導入企業はJR系列など大手から駅前の不動産会社、コインパーキング会社など多岐にわたる。最近はアットパーキングクラウドの伸長が鮮明で、今後の成長のエンジンとなっていく。

3つの強み……強みの1つ目はアットパーキングクラウドに登録されている約30万台分についてリアルタイムの満車・空車情報を掌握していること。ポータルサイトに満車・空車情報がリアルタイムで表示しており、空いていればそのまま借りられるため利用者の利便性は高い。2つ目はポータルサイトの集客力。掲載物件数の増加と、使い勝手の良さから集客力が年々向上している。業界で唯一、大手住宅ポータルサイトのライフルホームズ、アットホームと駐車場情報の連携ができていることも特徴。3つ目は顧客基盤の積み上がりと売り上げ増加の仕組み。不動産管理会社は月極駐車場は賃料が低いため、これまでは賃貸住宅に比べ管理にあまり積極的ではなかった。しかし、当社システム導入でDX化が進むということで管理する駐車場を増やしていく傾向に変わった。これにより当社の売上高も安定的に積み上がっている。

成長戦略……貸し会議室事業は今後も安定的な運営と利益獲得を目指していく。月極駐車場事業はさらなる成長と飛躍のために、ポータルサイトに掲載される駐車場の拡大を一丁目一番地とする。また、DX化でわれわれに集まるデータ(駐車場・利用者・、車両・車検証などのデータ)を活用したサービスも展開もしていく。既にEVポートの需要予測や、月極駐車場の短期貸し(1日・1週間貸しなど)サービスを行っている。

月極駐車場は未来のモビリティ社会のインフラ……また、「ファースト・ワン・マイル・ステーション」を構想。月極駐車場を各種モビリティサービスの拠点とする全国ネットワークを構築するもの。人口減少となる中、余ったスペースをいかに活用していくかが今後課題になろう。モビリティは移動手段のみならず、フードトラック、キャンピングカー、カーシェアなど新しい使い方が出てきているが、必ずどこかに停める必要がある。そのときに月極駐車場がニーズに応えられるよう、データをきちんと貯めてやっていきたい。月極駐車場は未来のモビリティ社会のインフラとしての役割を担うと考えており、これを成長戦略に位置付けたい。

初値の感想……投資家の期待を感じている。月極駐車場はDX化、IT化が進んでいない「未開の地」ということを理解された方は「まだここは伸びる」という期待をもっていただけたのではないか。このビジネスは私自身が月極駐車場探しで苦労した経験がきっかけ。駐車場もホテルのようにスマホで探せて決済もできるようにすれば、ラクになる人がいるのではないか、そこに社会課題解決の要素があるのではと考え、サービスを始めた。最近、参入企業も出ているが、当社は2018年から展開している。まだまだ裾野は広く、サービス認知度も低いので業界で一番に上場して信用力を高め、業界ナンバーワンをとっていく。(Q)

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