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IPO2026年10月19日

【速報版】IPO社長会見 ルクレ 写真撮影で誰もがDXを始める世界へ

ルクレ(648A)が10月15日、グロースに新規上場した。写真×テクノロジーで、工事現場などのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を行う。初値は公開価格を37.1%上回る2,030円。上場当日の記者会見で、有馬弘進代表取締役(写真)が語った内容のポイントは次の通り。

デジカメ登場の時代に設立

当社は写真を起点とする記録DXを、施工、成長、整備の3領域で展開している。写真を撮るというだれでもできる行動から、誰もがDXを始められる世界を目指している。創業は1995年で、カシオ(計算機)からデジタルカメラが登場して、アナログだった写真の世界が一気にデジタルに変わった年。その年にデジタル写真を事業の基軸に誕生した。98年に工事写真台帳ソフト「蔵衛門工事写真」を発売。専用端末の「蔵衛門Pad」、クラウドサービス「蔵衛門クラウド」、そしてAIへと進化してきた。ここで培った記録DXプラットフォームの基盤を2018年に成長領域、26年に整備領域へ展開した。

専用端末やクラウドも

主力の施工記録領域は28年間で顧客は(累計)51万社。特徴は独自開発した専用端末の「蔵衛門Pad」。8インチのタブレットに直接ストラップを付け、写真のボタンは手袋をしながらも撮影できる。動作温度はマイナス10度~55度、2階から落としても壊れないため、夏の工事現場でも大丈夫。さらに、専用の「ルクレSIM」を提供しており、現場から直接「蔵衛門クラウド」と連携できる。上がってきたデータを自動で全部整理し、業務用アプリもたくさん用意した。「蔵衛門クラウド」を無制限で使える有料プランが「蔵衛門プレミアム」。前9月期にはストック比率が約40%まで高まり、収益がどんどん安定している。第2の柱の成長記録領域は、年間のアクティブユーザーが21万人。保育・教育の現場も施工現場と同じように事故などがあるので、現場はどんどん記録を取る。保護者も喜び、透明性も担保できる。施工と成長が拡大し、利益率も直近は20%近くまで拡大している。(自動車整備などの)整備記録は6月に始まったところ。

高いブランド力で拡大の余地あり

当社はブランド力、現場への定着力、記録文脈の理解力の3つの強みがある。建設業界はなかなか新しいツールを受け入れないが、28年間、11万社の顧客基盤がある「蔵衛門」というブランド力で、すんなり使っていただける。いま、クラウドに転換してもらい、4年間で1.2万社と契約を結んだが、まだ9割残っているので、クラウドの拡大の余地がある。専用端末は現場に最適化されており、現場のワークフローに浸透しているので、継続利用されている。解約率は0.16%しかない。記録文脈への理解力では、当社のAI記録特化型レコーディングは、建設特有の文脈を理解し、情報として構造化する。当社が28年間で17億枚のデータを保有しており、現場の知識と合わせて、汎用AIに圧倒的な差をつけている。

他領域展開の最適化を図る

成長戦略で一番大事なのは、「蔵衛門クラウド」への転換。これまでは現場監督がデジカメで写真を撮影したが、クラウドに連携すれば自動的に台帳まで作ってくれる。また、現場の技能者(作業員)にどんどん導入してもらい、上からも下からも「蔵衛門」のネットワークを強固なものにする。成長記録領域、整備領域もユーザー数を広げていく。このような領域展開は、開発費がかからずできる、製造、電気、ガスなどの他領域でも「蔵衛門」がもう使用されている。そこに関してはどんどん(その領域に)最適化していき、既存のビジネスを拡大する。また、当社はグロースには珍しくしっかりと利益が出る会社。これまで配当を出してきたという実績もあり、今後も、積極的に株主還元をしていきたい。(HS)

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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