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IPO2026年4月24日

【速報版】IPO社長会見 犬猫生活 中長期的に500億円の売り上げ目指す

犬猫生活(556A)が4月23日、グロースに新規上場した。オリジナルの付加価値の高いペットフードを製造、販売する。初値は公開価格を17%上回る3,500円。上場当日の会見で、佐藤淳代表取締役社長=写真=が語った内容のポイントは次の通り。

前澤ファンドが出資

「すべての動物とその家族の幸せな生活のために」を理念に、2018年、キャットフード1種類からスタートした。21年に前澤ファンドから出資いただき、そこで得た資本を元に商品を増やし、事業領域もペットフードだけでなく、動物病院、トリミングサロンなどにも広げた。直近は台湾へ海外進出も行っており、自分たちを「グローバルな総合ペットケア事業」として展開している。前澤(友作)さんも愛犬家でいらっしゃって、弊社の事業に非常に共感をいただいて出資いただいているので、日本、世界のワンちゃん、ネコちゃんのためにしっかりこの後も頑張っていってほしいと、メッセージをいただいた。

定期会員で安定的な売り上げ

事業は大きく分けて3つ。生活販売はペットフードの販売で、創業以来現在も中心。ブランド認知が進む中、全てのチャネルで成長している。自社EC(電子商取引)がメインで、その中でも注文の約90%が定期購入。犬、猫は決まったものを決まった量食べる性質があり、ペットフードは重くかさばるので自宅まで定期的に届けてくれるサービスと非常に相性が良い。定期会員の客で安定して売り上げが伸びている。

社会的意義を持つビジネスも成り立つ

2つ目は生活サービス。動物病院とトリミングサロンに分かれ、動物病院も2つある。東京都内を対象にした往診クリニック。高齢など通院が難しい子のお宅に訪問して、予防医療専門に健康診断、ワクチン接種などを行う。もう一つは島根県益田市にあるペットクリニックをM&Aで事業承継した。島根県だけでなく地方は動物病院、獣医の数が少なく、深刻な状況になっている。一方で、お客さまの数が多く、東京よりも収益的に高い店舗もある。そうした社会的意義を持つビジネスとしてしっかり成り立っている。トリミングサロンもしっかり運営して、トリマーが働きやすい環境を作っている。あと一つはイベント運営で、保護犬猫の譲渡会とブース出展を合わせたようなイベントをしている。

世界では20兆円の巨大市場

ペットフードは5,000億円の市場規模がある。子どもよりもペットの数が多い時代で、景気に関係なく伸びている。トータルの飼育頭数は減っているが、1頭当たりにかける金額が増えている。さらに、世界では20兆円の非常に大きな規模になっている。日本は食という分野が非常に強く、海外でも戦えるのでしっかり進出していきたい。当社の国内シェアが0.6%なので、中長期的にまず10%、500億円の売り上げを目指す。

寄付も成長投資

商品の特徴は無添加、国内製造、人間も食べられる品質のヒューマングレード素材。ドライフードはOEM(相手先ブランド)先で弊社専用の工場を作り、職人が手作りで、温度、時間を調整しながら毎日作っている。そのような商品力が強み。商品は犬用、ネコ用の売り上げが半々程度。総合栄養食、サプリメント、おやつ類など広く展開している。また、大きな戦略として、動物福祉向上を目的とした犬猫福祉財団という非営利の財団法人を設立した。そこに前期の経常利益の20%または1億円を上限に寄付する。単なる慈善活動ではなく、会社の成長につながるための投資という観点。顧客が当社を好きになって応援していただくLTVが向上する。採用面や、M&Aも動物が好きな人に共感していただき、優位に進むことがある。

海外展開も本格的に

成長戦略は3つ。一つは誠実さによる信頼の獲得。寄付を通じて、この会社だったらうちのワンちゃん、ネコちゃんのことを一番に考えてくれるというブランド価値を向上させる。2つ目がペット専門家としての信頼性。動物病院、サロンといった専門店を運営していることが一つ強みになるので、今後も動物病院などM&Aを進めていく。3つ目は卸販売の展開。今はオンライン販売が中心だが、実店舗で買われる方にもアプローチしていく。もう一つ大きいのが海外展開。昨年5月に台湾でテスト販売を開始し、手応えを感じている。来期からは台湾で本格的に広げるのと、ほかの国への展開も検討を進めていく。(HS)

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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