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IPO2021年7月2日

新規上場紹介 ランドネット 7月21日 ジャスダック 中古マンションの買取・販売と管理

ランドネット(2991)が7月21日、ジャスダックに新規上場する。

グループが買い取った中古マンションを不動産業者や投資家に販売する「不動産売買事業」と、取引実績のあった顧客から賃貸管理業務を受託する「不動産賃貸管理事業」を手掛けている。

主力の不動産売買事業は、東京都心の「ワンルームタイプ」のマンションを買い取った後に、同社データベースを活用して算出した価格で販売する。必要に応じて修繕工事、リノベーション、内装工事、ユニットバス・システムキッチンなど設備の刷新、間取り変更を行うことで、居住や投資目的など各種購入者のニーズに沿った物件を提供。仕入れから不動産の売買、賃貸管理、リフォーム・リノベーションをワンストップで展開している。

取り扱う不動産は仲介会社を介さず、所有者から直接購入する「買い取り」の形態を取っているが、所有者のニーズや交渉条件によっては「仲介」で対応。一方、販売時には仲介会社に仲介もしくは買い取りを依頼する場合と、同社販売部門がセミナーやソーシャルメディアで集客した顧客に直接販売する形態がある。AI導入やオリジナルアプリの開発を推進しているほか、コロナ禍のもとではウェブによる商談やセミナーの開催、ITを使っての重要事項説明の活用など、非対面接客を取り入れることで営業を強化している。

また、台湾と香港の現地法人において「日本の不動産投資に関するセミナー」を定期的に開催して、海外投資家向けに国内不動産の販売も手掛けている。

不動産賃貸管理事業は、アパート・マンションの1室から、1棟まるごとの賃貸管理や建物管理を請け負う。賃貸募集や入居中のサポート、退去後の原状回復までの管理業務をはじめ、設備や家賃の保証サービス、火災保険、不動産オーナーの物件情報管理といった各種サービスを提供。2021年5月末時点の管理戸数は5,457戸、入居率は98.66%だ。

21年7月期業績は、売上高409億2,900万円(前期比14.4%増)、経常利益10億5,900万円(同27.4%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=中古不動産の買取販売、買取り後のリフォーム・リノベーション、仲介および賃貸不動産の管理
●本社=東京都豊島区南池袋1-16-15
●代表者=栄章博代表取締役社長
●設立=1999年9月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=142万8,000株(上場時)
●筆頭株主=栄章博(上場前48.48%)
●公募株式数=28万4,000株
●売出株式数=7万3,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万3,500株)
●仮条件=7月5日に決定
●ブックビル期間=7月6日から12日まで
●引受証券= SMBC日興(主幹事)、SBI、野村、楽天、水戸、マネックス、松井、三菱UFJモルガン・スタンレー

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.7 30,152 1,073 675.89 67.5
2020.7 35,773 831 519.77 52
2021.7(予) 40,929 1,059 635.27 51.5
※単位100万円、1株利益は円

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