TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 小幅続落。エーザイの買い気配続きが、SQ週のインデックス売買に支障をきたすという見方も影響。不動産は高い
速報・市況2021年6月9日

☆[概況/大引け] 小幅続落。エーザイの買い気配続きが、SQ週のインデックス売買に支障をきたすという見方も影響。不動産は高い

日経平均は102円安の2万8,860円、TOPIXは5ポイント安の1,957ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は972、値下がり銘柄数は1,106。出来高は9億9,445万株、売買代金は2兆3,029億円。
日経平均は小幅続落。レーザーテックや東京エレクトロン、任天堂や日本電産、SMCといった成長株が売られた。
米国でアルツハイマー病治療薬が承認されたエーザイは、2日連続で大引けのストップ高比例配分となった。野村証券では、抗がん剤「レンビマ」もあわせてがん・中枢神経領域の2刀流は世界的にもユニークと述べ、目標株価を1万5,000円→1万8,000円に引き上げた。
ただ、エーザイは日経平均採用銘柄のため、買い気配続きで取引できないことは、SQ週における円滑なインデックス売買に支障をきたすという点が気掛かり要因となった。
そのため、半導体関連に加えて、日本郵船などの海運株も利食い売りで反落した。
一方、ドイツや米国が渡航制限を緩和したことが好感され、空運株は買われた。
ワクチン接種に伴い、アフターコロナへの期待で、住友不動産(8830)などの不動産株とテイクアンドギヴニーズなどのウェディング関連が物色された。
不動産株は、野村証券がストラテジーレポートで、コロナ感染の縮小とワクチン接種の普及に反応しやすいセクターは運輸と不動産と紹介したことで注目された。
日本ケミファは、新規抗うつ・抗不安薬候補化合物「NC-2800」の研究開発に大日本住友製薬が参画したため、ストップ高となった。後期第二相試験に移行する際に、大日本住友製薬に開発・販売権をライセンス供与するため、契約金収入を得ることが期待された。
業種別下落率上位は海運、紙パルプ、証券、機械、保険で、上昇率上位は空運、不動産、鉱業、医薬品、陸運。(W)

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