TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 急反発だが、FRB議長の議会証言を控え、全値戻しとはならず。海運が急騰し、出遅れ内需の倉庫、建設、不動産が業種別上昇率上位
速報・市況2021年6月22日

☆[概況/大引け] 急反発だが、FRB議長の議会証言を控え、全値戻しとはならず。海運が急騰し、出遅れ内需の倉庫、建設、不動産が業種別上昇率上位

大引けの日経平均は873円高の2万8,884円、TOPIXは60ポイント高の1,959ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は2,107、値下がり銘柄数は69。出来高は11億7,325万株、売買代金は2兆7,728億円。
FOMCで副委員長を務めるNY連銀のウィリアムズ総裁が「米国経済は金融政策のスタンスを変更させるほど進捗していない」と述べたため、早期利上げに対する警戒感が後退し、21日の米国株は反発した。
22日の東証は全面高となったが、パウエルFRB議長による下院委員会での証言を控えているたため、日経平均は前日の953円安に対して全値戻しとはならなかった。
商船三井が業績上方修正を発表したため、他の海運株も急騰した。
トヨタやエーザイ、タムラ製作が買われ、出遅れ内需の倉庫、建設、不動産が業種別上昇率上位となった。住友倉庫や上組(9364)はJPモルガンによる目標株価引き上げに刺激を受けた。住友倉庫は株主還元、海運事業の黒字化、子会社遠州トラックの利益拡大を評価し、上組は輸出入貨物の取り扱いの回復感がさらに強まると予想している。
富士通はDX(デジタルトランスフォーメーション)分野の成長期待により、20年ぶりに2万円乗せ。
ワクチン副反応に備え、鎮痛解熱剤「バファリン」の製造販売元のライオンが買われた。
半導体関連のSUMCOは伸び悩んだ。
業種別上昇率上位は海運、倉庫運輸、ゴム、建設、不動産で、下落業種はなし。(W)

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