TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 日経平均は続伸だが上値追いは控えられた。政府の成長戦略の原案を受け、半導体関連に対する物色は旺盛
速報・市況2021年6月3日

☆[概況/大引け] 日経平均は続伸だが上値追いは控えられた。政府の成長戦略の原案を受け、半導体関連に対する物色は旺盛

大引けの日経平均は111円高の2万9,058円、TOPIXは16ポイント高の1,958ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,498、値下がり銘柄数は594。出来高は10億9,198万株、売買代金は2兆6,131億円。
日経平均は続伸となったが、週末の米国雇用統計発表が意識され、上値追いは控えられた。
ただ、政府が月内に決める成長戦略の原案で、半導体産業の国内誘致を進めるため政策総動員の方針を示したため、半導体関連に対する物色意欲は旺盛で、検査装置のレーザーテックは9日続伸。
東京エレクトロンが主要顧客の半導体製造装置部品のマルマエ(6264)は、技術力が顧客層を広げると東海東京調査センターが有望視し、目標株価を引き上げたことで急騰した。
ルネサスエレクトロニクスはクレディ・スイスが「成長を再度評価する局面へ」と述べ、目標株価を引き上げたため高い。
その他、半導体モールディング(樹脂封止)装置のTOWAや半導体向け化学材料メーカーのトリケミカル研究所が上昇した。
国内で新型コロナワクチンを接種した人が1日時点で1,000万人を超えたため、経済正常期待からアルバイト情報のフルキャストは年初来高値を更新した。
アーレスティは決算説明資料で、電動車搭載部品の売上高に占める割合が2020年度の11%→2025年度に約30%に拡大するという見通しを示したことで注目された。
一方、デンカはゴールドマン・サックスが新型コロナウイルス抗原迅速検査キットの売上予想を下方修正し、投資判断を「中立」に下げたことで売られた。
ファーストリテイリングは5月既存店売上が1年ぶりのマイナスとなったため下落した。
業種別上昇率上位は食品、水産農林、ゴム、陸運、医薬品で、下落率上位は海運、非鉄、証券、鉄鋼、ガラス土石。

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