TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 東京五輪開催に否定的な意見が多いため、日経平均の上値は重い。レーザーテックは反落したが電子部品が物色された
速報・市況2021年6月7日

☆[概況/大引け] 東京五輪開催に否定的な意見が多いため、日経平均の上値は重い。レーザーテックは反落したが電子部品が物色された

大引けの日経平均は77円高の2万9,019円、TOPIXは1ポイント高の1,960ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,052、値下がり銘柄数は1,036。出来高は9億4,592万株、売買代金は2兆1,910億円。
先週末に1日当たりのワクチン接種が80万回に達し、菅首相が目標としている1日当たり100万回接種が視野に入り始めたが、世間では東京オリンピックの開催に否定的な意見が多いため、日経平均は上値が重たい状態だった。
レーザーテックは11日ぶりに反落となり、アドバンテストも反落した。
代わりに電子部品株に物色が向かい、SMBC日興証券が目標株価を引き上げたTDKと太陽誘電が買われた。
オリンパスは経営資源を消化器内視鏡などの医療機器に集中させるため、顕微鏡などの科学事業を分社化する検討を始めたことが好感された。
日本郵船と商船三井も堅調。
一方、鉄スクラップの争奪戦によるコスト上昇への警戒感で鉄鋼株が売られ、自動車もさえない。
コマツ(6301)と日立建機は、中国建機メーカーとのインドネシアやタイなどでの競争激化による下振れリスクを警戒し、ゴールドマン・サックスが投資判断を「売り」に下げたことが響いた。
業種別上昇率上位は海運、サービス、情報通信、その他製品、精密で、下落率上位は鉄鋼、銀行、機械、輸送用機器、鉱業。(W)

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