TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 4万円に肉薄。半導体関連と高配当の川崎汽船、石油株と不動産株が高い
速報・市況2024年3月1日

☆[概況/大引け] 4万円に肉薄。半導体関連と高配当の川崎汽船、石油株と不動産株が高い

大引けの日経平均は744円高の3万9,910円、TOPIXは33ポイント高の2,709ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は805、下落銘柄数は806。出来高は17億9,096万株、売買代金は5兆1,146億円。
米国で1月の個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想と同じで上ブレしなかったことが安心され、ナスダックとS&P500が最高値を更新した。
これを受けて、日経平均も2月27日に付けた最高値を大幅に上回り、4万円に肉薄した。取引時間中の高値は3万9,990円(824円高)。
米国ではAIソフトウエアのC3.ai(シースリーエーアイ)がアナリスト予想を上回る売上高見通しを発表したことで急騰し、AMDやスーパーマイクロコンピューターも買われた。
東京市場でも東京エレクトロンやTOWAなど半導体関連が好調を維持した。
政府クラウド関連のさくらインターネットが大幅高。
高配当株の川崎汽船も人気を博した。
出光興産(5019)はJPモルガンが投資判断を「Overweight」に引き上げた。期末決算でROE向上に向けた具体策の提示が見込まれ、来期以降も機動的な自社株買いが展望しやすいことが理由。
資産効果に期待して三菱地所など不動産株が高い。
一方、NTT(9432)はもみ合いだったが、大和証券では情報通信セクターの相対株価はこの時期に底入れることが多いと述べている。エヌビディアのAIファクトリーで協業するNTTは3月に、NECは春に、いずれソフトバンクも日本語大規模言語モデルをローンチする意向なので、通信株がAI関連株として評価される可能性もあると紹介した。

業種別上昇率上位は鉱業、石油、電機、海運、保険で、下落率上位は紙パルプ、空運、小売、水産農林、倉庫運輸。(W)

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