3月22日の米国株式市場は反落。
FOMCで0.25%の利上げを決定した。
FRB当局者の金利見通しでは今年あと1回の利上げが必要との見解を示している。
パウエルFRB議長が会見で、「FOMC参加者は年内の利下げは見込まず。年内の利下げ実施はFRBの基調シナリオではない」「インフレ率を2%に下げるために十分な取り組みを行う」と発言したことで売られた。
銀行問題については、「銀行問題を放置すれば銀行システムが脅かされる可能性があるため、決断的な行動を取り、全ての預金者の貯蓄は安全」、「シリコンバレー銀行の経営は基本的なレベルで大きく失敗した。シリコンバレー銀行の取り付け騒ぎのスピードは過去の例とは全く異なり、規制・監督上の変更の必要性を示唆」「クレディ・スイス買収は好結果につながった模様」と述べた。
イエレン財務長官が銀行システムを安定化させるために「全面的な」預金保険を提供することを規制当局が検討していることはないと述べたため、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどの金融株が売られ、ファースト・リパブリック・バンクは大幅安となった。
年内の利下げが見込まれないことを受けて、ナイキやホームデポ、キャタピラーなど消費関連や景気敏感株も下落した。
ナスダックではコインベースが売られ、ネットフリックスやペイパルが安い。
NYダウ工業平均は前日比530ドル(1.63%)安の32,030ドル。ナスダック総合指数は前日比190ポイント(1.60%)安の11,669。S&P500指数は前日比65ポイント(1.65%)安の3,936。
NYダウ採用銘柄は全面安で、下落率上位はナイキ、ボーイング、ウォルグリーン、トラベラーズ、3M。