3月22日（月）のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場でNYダウは続落。FRBが大手行を対象にした自己資本規制である補完的レバレッジ比率(SLR)に関する緩和措置を延長せず、期限の3月末で終了すると発表した。SLR規制緩和は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い昨年4月に導入された。米国債と準備預金をSLRから除外することが認められ、銀行は資本を積まずにバランスシートの拡大が可能となっていたが、緩和措置の終了で、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴといった大手行が下落。大手行が米国債売却を迫られるという見方から長期金利は上昇。NYダウは234ドル安（0.71%安）の32,627ドル。ナスダックは反発し、フェイスブックやブロードコム、プラグパワーが上昇。フェイスブックやアルファベットが下落。ナスダック総合指数は前日比99ポイント高(0.76％高)の13,215ポイント。

週明けの東京市場は、大幅続落でのスタート。日銀がETF買い入れをTOPIX型とのみとして、日経平均型を除外したため、ファーストリテイリングとソフトバンクグループが続落。次第に下げ幅を拡大し大幅続落。また、ルネサスエレクトロニクスの工場火災が影響し自動車用半導体の調達不足の懸念から自動車株が売られた。大引けの日経平均は617円安の2万9174円。売買代金は3兆338億円。TOPIXは22ポイント安の1,990ポイント。

新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は12連騰。シンバイオ製薬やウエストHDが買われ、MICS化学はストップ高。一方で、メディアリンクスや室町ケミカルは下落。マザーズ指数は続落。アンジェスは新型コロナワクチンで大規模な追加治験を求められたことから、実用化期待がずれ込むと報じられ下落。対して、INCLUSIVEは1対3の株式分割を好感しストップ高。交換できるくんが高値更新。

チャート上では、大きくギャップダウンとなり25日移動平均線（2万9640円）を大きく割り込み、ボリンジャーバンドの-1σ（2万9132円）で下げ止まった形。早晩に回復できないと、Wトップ形成となり調整が長引く可能性も。

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【余波続く“日銀ETFショック”】
日本証券新聞3月23日（火）紙面1面TOP記事掲載

日経平均一時684円安、NT倍率急降下続く