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コラム2020年4月3日

【本日のマーケット】

4月3日(金)のマーケット

NY市場がサウジ、ロシアの減産合意という期待材料で469ドル上昇した流れを受け、
一時、前日比240円高の1万8,059円まで反発する場面も見られました。週末要因や
今夜の米雇用統計の発表を前にポジションを傾けたくないとの思惑から、様子見
姿勢が強まり買い手不在の展開に。「緊急事態宣言」の発動接近観測も渦巻いて
おり、積極的には動けない局面。

上値の重さから二番底を模索する動きが続いていますが、東エレクや任天堂など
主力株の一角が頑強な足取りをしており、ボラティリティの高い相場展開の織り
込みと、未曾有の経済対策総動員の効果を先取りする動きの兆しも感じられます。

今夜の米雇用統計を始めとして、来週発表されるマクロ統計はパンデミックによる
悪影響の確認となります。悪化は織り込み済ですが、株価の反応がこれまで以上に
注目されます。7日に国内の2月・景気動向速報(速報値)、8日には2月の機械受注と
景気ウォッチャー調査、また、米国では9日に4月のミシガン大学消費者信頼感指数
が注目されます。来週10日引け後には、中国関連の有力株、安川電機の決算発表も。

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【相場を斬る(51)】
日本証券新聞4月6日(月)紙面1面記事掲載

・「株価の声」を聞き逃すな 再び短期リバウンド局面入りを模索

「一息(いっそく)に生きる」。仏教や禅の世界で使われる言葉だが、「今、この時
に全力を傾注して生きる」ことの大切さを説いた教えである。人間は過去の行動を
後悔すると同時に、未来の不安に過度に心を惑わされやすい。新型コロナという見
えない敵との戦いが長期化する中、自らの命を守るためには、十分に時間をかけて
考え行動することが必要だが、投資においては、程よい割り切りが必要である。

考えて答えが出ることと出ないことを取捨選択し、今考えるべきことと将来考える
べきことの時間的優先順位を明確化して、現時点での投資行動につながらない無駄
な発想を排除することが、勝機を呼び寄せることになるのだ。

洪水のように報道される新型コロナに関する生々しいニュース映像を見せられて、
心配・不安になることは人間として当然かもしれないが、心配や不安による迷いは、
売買の決断を鈍らせるだけである。人間とAI(人工知能)を比較する気はないが、現在、
売買の主流となっているAI・アルゴリズム取引は、人間のように不安になったり心配
したりすることはない。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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4月3日(金)☆[概況/大引け]
大引けにかけてもみ合い水準に戻した。日本取引所やSOMPOが高い

大引けの日経平均は17,820.19円の1.47円高、TOPIXは1,325.13ポイントの4.74
ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は467、値下がり銘柄数は1,653。
出来高は14億9,911万株、売買代金は2兆3,669億円。
サウジアラビアとロシアの原油減産合意期待で、日経平均は反発して始まったが、
土日の間に緊急事態宣言が発令されたらという警戒感から後場は下落に転じた。
だが、ロックダウン(都市封鎖)という言葉が独り歩きしており、必要以上にリスク
が強調されているという見方もあり、大引けにかけてもみ合い水準に戻した。

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