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コラム2020年5月27日

【本日のマーケット】

5月27日(水)のマーケット                                                                   

前日までの2日間で883円の上昇を演じていただけに、利益確定売りでマイナス圏での推移となり、一時は128円安となる場面も見られました。底堅く推移したことから買戻しが先行し、後場からは一段高となりました。NY州のクオモ知事が、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた経済の活性化や雇用創出に向け、大規模インフラ事業を「今こそやる時だ」と述べ、計画中の事業を加速させる方針を表明。27日にトランプ大統領と会談し、インフラ支援を含め協議するとしたことを好感して、時間外のNYダウ先物が上昇し支援材料となりました。日経平均は3連騰。売買代金も2兆8756億円と活況でした。

新興市場ではジャスダック平均が小幅ながら9日続伸。サイコロでは11勝1敗。テラや大日光が買われました。マザーズ指数は小幅に反発。IPS、オンコリスが物色され、アディッシュは学校向けにリテラシーのオンライン講演開始との材料でストップ高。アンジェスとBASEは反落。

チャート上では上放れの様相。ボリンジャーバンドの+2σレベル(2万1227円)をサポートとして、次は200日移動平均線(2万1665円)が上値目途となりそうです。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞5月28日(木)紙面1面記事掲載

株式相場、戻り歩調の限界試す

5月25日(月)、緊急事態宣言が1カ月半ぶりに解除されました。まだ新型コロナウイルスが完全に終息したのではありませんが、ひとつの山を迎えたことは事実です。先進主要国がいずれも感染拡大の第2波を最大限に警戒しながら、恐る恐る1歩前に進み始めました。

外食店や劇場などの経営者にとってはウイルス以上に経済が生死にかかわる問題となっています。どの国もそうですが最後は政治判断となります。

経済活動の再開は段階的に進められます。日本では3週間ごとに感染の状況をチェックしながら、ステップを踏んで経済活動のレベルを上げてゆくことになります。

県境をまたぐ旅行や出張などの移動は5月末まで自粛が求められ、全国レベルでの移動が解禁されるのは6月19日がひとつのメドとなりました。プロ野球はその日にようやく開幕戦を迎えます。

これを受けて火曜日の株式市場では日経平均が大きく上昇し、一気に2万1,000円の大台を超えました。3月5日以来の水準です。WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的大流行)を宣言したのが3月11日、くしくも「3.11」東日本大震災の起こった日です。株式市場に関して述べれば、パンデミック以前の世界に戻ったことになります。

新型コロナウイルスの影響は社会のあらゆるところに表れています。

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今日の市況概況
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5月27日(水)☆[概況/大引け]

NY州知事と米大統領のインフラ支援協議を控え、時間外でNYダウ先物が上昇し、後場の日経平均は連れ高となったが、26週線では上値抑制

大引けの日経平均は21,419.23円の148.06円高、TOPIXは1,549.47ポイントの14.74ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,431、値下がり銘柄数は662。出来高は17億6,330万株、売買代金は2兆8,756億円。
前場の日経平均は前日終値を挟んだ状況だったが、NY州知事がトランプ大統領と会談し、インフラ支援を含め協議することを受けて、時間外取引でNYダウ先物が上昇したため、後場の日経平均は連れ高となったが、26週移動平均線(21,452円)の水準では上値が抑制された。

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