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コラム2020年5月28日

【本日のマーケット】

5月28日(木)のマーケット                                                                   

本日の東京市場で日経平均は4連騰。巨額の2次補正予算によって景気の底割れ回避に対する期待感が高まりました。25日の緊急事態宣言の全面解除以降、買いの勢いが増し今週に入って4日間で上昇幅は1528円と大幅上昇。上値の目途とされていた200日移動平均線も上抜きました。ギャップアップのスタートから、前日までの上昇を受けて伸び悩む場面も見られましたが、引けにかけて騰勢を強めほぼ高値引けとなりました。引き続き出遅れ修正銘柄に物色の矛先が向かっている状況。売買代金は3兆3816億円と3兆円超えの大商い。

新興市場ではジャスダック平均が小幅ながら10日続伸。昨日に続きサイコロは11勝1敗。テラと大日光がストップ高。No.1が大幅高。対してマザーズ指数は小幅に反落。アンジェスが続落。サンバイオは10日ぶりの反落となりました。FRONTEOが日本マイクロニクスとの連携を発表しストップ高。ピアラはアイドルグループHKT48とNGT48の運営会社を傘下に持つSproot社との資本業務提携を材料にストップ高となりました。

チャート上では陽線のほぼ「丸坊主」。4日連続の陽線で上放れが鮮明となっており、ボリンジャーバンドの+2σ(2万1510円)をサポートに、上値の目途と目されていた200日移動平均線(2万1656円)到達。2万2000円も目前となっておりますが、騰落レシオは136.27%と短期的には過熱感も。

5月第3週(5月18日から22日)の現物・先物合計の外国人買いが3863億円(現物772億円/先物3090億円)と15週ぶりの買い越しとなっており、過去最高水準の裁定取引の売り残2兆5707億円と共に注目されます。日銀のETF買いがボディブローの様に効いて、海外勢の先物ショートカバーが加速するか。6月12日にはメジャーSQが控えています。

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「圧巻の戻り相場」 4日間で1,528円高 テクニカルと需給で迫る
日本証券新聞5月29日(金)紙面1面TOP記事掲載

主要3指数 「上値の壁」200日線を突破 3分の2戻し水準も超える

「圧巻の戻り相場」と言ったところか。今週に入っての4日間で日経平均は1,528円高。1月高値からの下げ幅の7割方を埋め、「あの暴落は何だったのか」と言いたくなるほど。25日移動平均線からの乖離(かいり)率が9%に迫り、後場は一時的に伸び悩む場面もあったが、思えば3月安値時には逆乖離率が2割を超えていたものだ。相場の先行きを読むうえで、テクニカルと需給の両面から迫った。

緊急事態宣言の全面解除(25日)をきっかけに勢いづいている日経平均は28日、引け際に前日比507円高の2万1,926円まで上昇。「上値の壁」と意識されていた200日移動平均線(28日現在、2万1,656円)を2月27日以来、3カ月ぶりに上抜いた(チャート参照)。

TOPIX、JPX日経インデックス400も200日線を奪回し、主要3指数はそろってチャート上の重要な関門を乗り越えたことになる。

投資家にとってこの200日移動平均線は過去200日間の売り買いの平均コストにほぼ相当する。従って、この水準を上抜くことは、買い方にしてみれば持ち株の価格が買いコストを上回ってきたことを意味し、投資家心理は好転する。逆に、売り方は厳しい局面に追い込まれていく。

終値ベースでとらえた日経平均は、1月高値から3月安値までの下げ幅に対する3分の2戻し水準にあたる2万1,529円を一気に越え、戻り率は71%に達した。バブル相場崩壊後では最高値となった2018年10月の2万4,270円から米中貿易摩擦が響いて付けた18年12月安値1万9,155円安値までの下げ幅に対する翌19年4月の2万2,307円までの戻り率61.6%を上回った。

買い方優勢、売り方劣勢の状況変化は、株価をさらに突き上げる伏線になりそうだ。

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今日の市況概況
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5月28日(木)☆[概況/大引け]

日経平均は497円高の21,916円。2次補正予算による資金繰り支援で景気の底割れ回避が期待され大幅高。鉄鋼や銀行、自動車の上昇が目立った

大引けの日経平均は21,916.31円の497.08円高、TOPIXは1,577.34ポイントの27.87ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,530、値下がり銘柄数は583。出来高は20億8,753万株、売買代金は3兆3,816億円。
2次補正予算で企業の資金繰り支援が大きかったため、景気の底割れを防ぐと期待され、日経平均は上げ幅を拡大した。
本日の中国全国人民代表大会で、香港での反政府的な動きを取り締まる「国家安全法」を導入方針が採択されるため、米中対立が警戒されたが、後場の日経平均に対する下押し圧力は限定的で、再度堅調となった。

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