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コラム2020年6月3日

【本日のマーケット】6月3日(水)

6月3日(水)のマーケット                                                                   

本日の東京市場で日経平均は3日続伸。NY市場で主要3指数が全て上昇したことや、108円台後半まで円安方向となっている為替動向を好感して大きくギャップアップでのスタートとなりました。米国での5月の新車販売台数が1217万台と前月比41%増となり、市場予想の1100万台から上振れたことで自動車株が上昇。タイヤやガラス等関連銘柄も買われました。前日までの2日間で447円の上昇で高値警戒感も有りましたが、一時は493円高と上値を伸ばす場面も見られました。流石に、2万2800円近辺では上値が重くなりましたが底堅い展開。日経平均は今週に入って3日間で735円の上昇。売買代金も2兆7736億円と活況でした。

新興市場は利益確定の売りで反落となりました。ジャスダック平均は14日ぶりの反落。ワークマン、ストリームメディアが下落。テラ、リプロセル、中京医薬品が買われました。マザーズ指数も4日ぶりの反落となりましたが、大台の1000円乗せはキープ。FRONTEO、サーバーワークスが売られました。シャノンはブイキューブと連携して企業向けにオンラインセミナー支援サービスを提供するとの材料でストップ高。インパクトHDはデジタルサイネージ事業に引き合いが急増と報じられ急騰です。

チャート上では8本連続陽線とはなりませんでしたが、窓を開けての上昇。昨日までに騰落レシオが150%超えとなっていたことや、本日ザラ場で25日移動平均線からの上方乖離が一時10%を超えたことなどから過熱感も意識されました。十字足に近い形状となりましたが、ボリンジャーバンドの+2σ(2万2431円)のバンドウォークは継続。一目均衡表の週足では雲の上限近辺に位置しており、ここを明確に抜けて来ると中期的には上昇トレンド継続となります。

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【鈴木一之 マーケットレポート】
日本証券新聞6月4日(木)紙面1面記事掲載

「未来はいま、いまは未来」 パンデミックがもたらした“大変化”

鈴木一之です。世界経済が一斉にそろそろと動き始めました。限定的ですがパリでもロンドンでもカフェがオープンし、商業モールが再び扉を開け、日本では小中高の公立学校が3カ月ぶりに登校を認められました。ようやく新学期が始まります。

欧米の学生は卒業テスト、学年末テストの季節です。日本は9月入学への移行は見送られました。一度に何もかも実現することはできません。少しずつ変わってゆくことでしょう。

世界中が同時に身動きが取れないという経験はまったく初めてのことです。これがパンデミック(世界的大流行)の現状です。今回の再スタートは最初は限定的なものにとどまりますが、業種によってはほとんどゼロの状態からの再スタートともなります。見掛け上の変化幅という点ではそれなりに大きなものになるでしょう。

しかしこの3カ月間に染みついた「ステイホーム」の生活スタイルは、そう簡単には抜けません。スコットランド、ウェールズはまだ外出制限のままでいます。

日本を含めた再開した地域・国でも、当初は再開の喜びで浮かれた気分になるかもしれませんが、それも長く続くことはないように思います。私自身のことを考えても、変化はそれほど大きくはありません。

DXへの関心高まる

最も大きく変わりそうなのは、やはり企業における働き方です。リモートワークが定着しそれが普通のことになるでしょう。緊急事態宣言の解除と同時に、職場に戻ってきたお勤めの方も多いでしょうが、これまで制度として存在していただけの在宅勤務が、これからはごく普通のことになり、それに伴って勤務評定の仕方も大きく変わってゆくことになります。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月3日(水)☆[概況/大引け]

円安を好感。米5月新車販売台数の持ち直しで自動車関連が高い

大引けの日経平均は22,613.76円の288.15円高、TOPIXは1,599.08ポイントの11.40ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,177、値下がり銘柄数は896。出来高は15億5,248万株、売買代金は2兆7,736億円。
景気回復期待を背景にしたリスク選好で1ドル=108円台後半に進んだ円安を受けて、日経平均は朝方22,818円(493円高)まで上昇した。
22,800円の水準では上値が抑制されたため、上げ幅を縮めたが22,500円では下値が堅かった。

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