TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】6月15日(月)
コラム2020年6月15日

【本日のマーケット】6月15日(月)

6月15日(月)のマーケット                                                                   

本日の東京市場は時間の経過と共に下げ幅を広げ3日続落。下げ幅は774円で3.5%弱の大幅安となりました。前引け時点では121円安でしたが、後場からNYダウ先物の時間外取引で下げ幅が拡大したことを受けて日経平均も大幅下落。東証33業種では全業種が下落となり全面安商状。背景にはコロナウイルス感染第2波への懸念が指摘されます。収束宣言をした中国の北京で集団感染が発生。米国や新興国での感染拡大と共に恐怖心が高まった格好で、日経VI指数も大幅上昇となり39.59と5月7日以来の水準となりました。

新興市場ではジャスダック平均も3日続落。テラが大幅続落。コックスやリプロセルも売られた。対してオーエムツーネットワークは好決算で上昇。ウイルス除菌装置の海外販売権を取得したレカムは2日連続のストップ高。連日の高値更新となっていた日本マクドナルドホールディングスは朝方6270円と大きく買い進められるも、全体の地合いに引きずられ5日ぶりの反落です。マザーズ指数も3日続落。直近で上昇していた銘柄の下げが目立ち、下落率は東証1部市場よりも大きく4.1%。アンジェスが売られ、スマレジは今期減益予想でストップ安。一方では、すららネットは大幅株式分割を好感して大幅上昇。空中タッチパネル関連のあすかネットは非接技術触関連として物色されました。

チャート上では大陰線を引き、25日移動平均線(2万1527円)で下げ止まった形。200日移動平均線(2万1755円)を割り込んだことで調整の可能性も。早晩に回復することが望まれる局面。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

NEW乾坤一擲
日本証券新聞6月16日(火)紙面1面記事掲載

トランプは「希代の相場師」 相場師研究家・鍋島氏の人物評

まさに、この人の右に出るものなし、だ。

古今東西の「相場師研究」というフィールドで聳(そび)え立つのは、(株)市場経済研究所・会長の鍋島高明氏。日本一の相場師研究家として、日本証券新聞では2017年以降、計4回、インタビュー記事を1面で掲載した。

話を聞くたびに、その博覧強記に圧倒されてしまう。普段、古参の証券記者の端くれを任じている私も、鍋島氏の前では「修行が足りぬ」と、高僧ににらまれた小僧っこの心境になる。

近刊「奇才・土佐・啄木…」(市場経済研究所刊)を読み終えて、またその気分になった。

「終生一相場記者にしてコラムニストの160余編」。本の帯(写真)にはこうある。日本経済新聞社で商品市況取材からスタートした鍋島氏の相場記者暮らしは61年に及ぶ。郷里・土佐をこよなく愛し、土佐史談会関東支部長でもある。

本のタイトルに用いた「奇才」と「土佐」については本文中、相場に関わった人を幅広く取り上げているが、「なぜ、啄木?」と思われるだろう。実は、タクボキアンを自称するほど、鍋島氏は熱烈な啄木ファンである。第3章の「啄木」編とともに、「レジェンド原節子、日経を読む」「林芙美子の兜町体験」など、「奇才」編に盛り込まれた数多くのコラムを読んでいると、あっという間に時間が過ぎる。

大きくぶち上げ、欲張らず

収載されたコラムに興味深い一文があった。「トランプの自伝を読むと、この人は希代の相場師だと思われるくだりが随所にある」。

不動産王と言われたトランプ氏を巡る“やり手ビジネスマン”という月旦評は溢れている。しかし、大統領選に勝利した2カ月後の17年1月時点にまとめたコラムで、鍋島氏は彼を相場師とみた。

「トランプ氏の取引のやりかたは高く、大きく打ち出しておいて、駆け引きの過程で腹八分目で手を打つ」。相手の意表を突くほど大きくぶち上げながら、落としどころでは「欲張らず」にさっと手じまう。名うての相場師を彷彿(ほうふつ)させる、取引の達人というわけだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月15日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は774円安。北京市最大の食品卸売市場で集団感染が発生したため、パンデミックの再燃を懸念

大引けの日経平均は21,530.95円の774.53円安、TOPIXは1,530.78ポイントの39.90ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は255、値下がり銘柄数は1,880。出来高は13億6,392万株、売買代金は2兆3,535億円。
北京市最大の食品卸売市場で集団感染が発生しており、市内の飲食店の多くが仕入れに利用しているため、感染第2波が警戒されている。
パンデミック(世界的流行)の再燃が懸念され、時間外取引でNYダウ先物が売られたため、後場の日経平均は下げ幅を拡大した。

詳しくはコチラ

関連記事