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コラム2020年6月17日

【本日のマーケット】6月17日(水)

6月17日(水)のマーケット                                                                   

昨日のNY市場ではNYダウが526ドル高、ナスダック指数も169ポイント高と外部環境は良かったものの、前日に1000円以上の急騰を演じた後だけに反動安。朝鮮半島情勢の緊迫化や米国で感染再拡大の兆しが見られることも嫌気されました。日経平均は一時、264円安まで下落する場面が見られましたが、踏み上げ余力と配当金再投資の期待感から底堅く推移し下げ幅を縮め大引けは126円安。

反落したものの、逆に存在感が際立ったのは情報通信セクターを中心とするDX関連銘柄。GMOクラウドやZHDが商いを伴い大幅上昇。富士通が大幅高となり2月高値1万2950円に接近。アンリツも6日に付けた2449円の高値にあと6円まで迫るなど、5G関連銘柄と共に物色の矛先が向かいました。DXや5G、クラウド関連は今後も物色の広がりを見せる奥深い市場テーマとなりそうです。

新興市場は堅調展開。ジャスダック平均は続伸。ワークマン、プロルート、細谷火工が上昇。対してテラ、フェローテックは売られました。マザーズ指数も続伸で2%超の上昇。アンジェス、オンコリスバイオファーマが買われ、ミクシィは東証1部への市場変更を好感し急騰。アジャイルメディアはAIカメラによる「密集・発熱・マスク着用」を検知・共有するシステムのレンタル開始を材料視してストップ高。一方でサイバーセキュリティクラウドは大幅安。

チャート上では5日移動平均線(2万2403円)がサポートなった形。底堅いものの2万3000円近辺では上値は重い様子。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞6月18日(木)紙面1面記事掲載

大波繰り返す株式相場 財政・金融政策が下支え

鈴木一之です。依然として二番底形成に対する不安から抜け出せず、マーケットは不安定な動きを続けています。6月11日(木)のNYダウが突如として▼1,861ドルも急落し(史上4番目の下げ幅)、少し間をおいて週明け6月15日(月)の東京市場で日経平均が▼774円も下落したり、少し目を離している間に事態は大きく変化します。月曜日の場合は後場からの変化だけでここまで下落したことがショックでした。

さらにその翌日の6月16日(火)には、日経平均は早くも1,000円幅の急上昇となりました。いずれも何が起きているのか簡単には理解しにくい状況で、株価だけが激しく変化しています。予想の立てにくい刹那(せつな)的な動きが繰り広げられています。

分かりにくさの一端は、現在の株式市場が先進国の大規模な金融緩和、金融政策に頼っている部分が大きいからでもあります。債券市場はプロだけのマーケットであり、株式市場は金利ひとつで動く債券相場とほとんど同じ性格になりつつあります。

先週の水曜日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRB(米連邦準備制度理事会)は資産買い入れ目標を月間1,200億ドルを決定しました。さらにパウエル議長がその後の会見で明らかにしたように、少なくとも今後2年間は現在のゼロ金利を継続する方針も発表されました。

トランプ政権は議会の合意を得て4兆ドルの巨大な経済対策を決定したばかりです。それを追ってG7各国もGDP比10%前後の財政支出を打ち出しており、日本も200兆円を越える2次補正予算を決定しました。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月17日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は反落したが、新興市場が続伸を保っていたため、下げ幅縮小

大引けの日経平均は22,455.76円の126.45円安、TOPIXは1,587.09ポイントの6.36ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は869、値下がり銘柄数は1,222。出来高は11億7,698万株、売買代金は2兆1,759億円。
日経平均は前日1,051円高と急騰した反動で反落し一時264円安となったが、新興市場が続伸を保っていたため、投資家心理が損なわれず、下げ幅を縮小した。

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