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コラム2020年7月1日

【本日のマーケット】7月1日(水)

7月1日(水)のマーケット                                                                   

本日の東京市場では、寄り前に発表された日銀短観が大幅悪化となったものの、ほぼ織り込み済みの範囲内との反応。寄付きは前日のNY市場での上昇を受けて続伸スタートとなりましたが、徐々にマイナス圏となり前日終値近辺での推移。後場からはコロナウイルスの最近の都内感染者数の増加を警戒して下げ幅が広がりました。東京エレクトロンが買われ、連日で上場来高値を更新。ニトリは好決算を材料に13日続伸。

日経平均の大引けは166円安の2万2121円。売買代金はかろうじて2兆円超え。東証33業種は全業種が値下がりでTOPIXも反落。

IPO銘柄は、6月30日に新規上場して売買が成立しなかったグッドパッチが公開価格690円の約4倍の2757円で初値を形成。IPO再開から、6月は6銘柄が上場。うち5銘柄が上場2日目以降に初値を付ける人気ぶり。上場初日に初値を付けたロコガイド以外は資金吸収額が少なかったことから人気化した模様。全体的に日中値幅が大きく、短期売買中心の展開となっている。7月は7銘柄のIPOが予定。

新興市場では、ジャスダック平均が反落。ANAPが利食い売りからストップ安。テラは3日続落。対して、ジャストプランニングはオージス総研との資本業務提携を材料視してストップ高。ワークマンは6月の既存店売上高が前年同月比で37%増で買われました。マザーズ指数は5日続落。アンジェスが臨床試験の開始を発表したが、織り込み済みとの見方で3日続落。一方、ステムリムは塩野義製薬との新たな契約を好感してストップ高。DDSはZoomとの連携でストップ高です。

チャート上では連日で5日移動平均線(2万2235円)を上回ることが出来ず、目先調整の可能性も。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞7月2日(木)紙面1面記事掲載

上場企業、「新常態」下の明暗 突き付けられた弱点克服

鈴木一之です。新型コロナウイルスの感染拡大によって世の中が変わる、いわゆる「新常態」に突入したことを毎日のように実感させられます。

企業経営で言えば、業績の変化が以前よりもはるかに大きくなりました。2月/8月決算の小売企業の決算発表が始まっていますが、これほどまでに明暗というか、天と地が分かれるような決算はこれまで経験がないような規模に広がっています。

例えばハイデイ日高(7611)です。ちょい飲み需要を取り込んできた中華の「日高屋」は不況期にも抵抗力があるとみられていました。それが第1四半期の業績は売上高が4割も減少し、営業利益は前年の12億円の黒字から▼15億円の赤字に転落しました。もともと働き方改革の影響で帰宅時間が早まっていたところへ、コロナ危機で営業時間の短縮や店舗の休業要請が重なりました。店が開けられなくては売り上げの立てようがありません。

百貨店のJ.フロントリテイリング(3086)も4~5月に全店で休業を余儀なくされたため、第1四半期の売上高は6割近い減少で営業利益も4割減となりました。この2社は明暗分かれたうちの「暗」の部分です。

対照的なのがホームセンターです。

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今日の市況概況
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7月1日(水)☆[概況/大引け]

夕方発表の都内感染者数への警戒で後場は下げ幅拡大。大手不動産はモルスタが格下げ。東京エレクは高く、ニトリ13連騰

大引けの日経平均は22,121.73円の166.41円安、TOPIXは1,538.61ポイントの20.16ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は274、値下がり銘柄数は1,849。出来高は11億8,497万株、売買代金は2兆351億円。
6月調査の日銀短観は大企業・製造業の業況判断がマイナス34となり、3月調査から26ポイント悪化したが、既定路線のため、狼狽売りはあまり出ず、前場の日経平均はもみ合いだった。
しかし、東京都の1日の新型コロナウイルスの感染確認が50人を超えたのは昨日までで5日連続だったため、夕方発表される本日の感染者数の拡大と他県への広がりが警戒され、後場は下げ幅を拡大した。

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