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コラム2020年8月12日

【本日のマーケット】8月12日(水)

8月12日(水)のマーケット                                                                   

前日の米国市場でNYダウは8日ぶりの反落。共和党のマコネル院内総務が、政府と民主党は新型コロナウイルスの追加経済対策を話し合っていないことを明らかにしたため、対策の遅れが嫌気されました。ナスダック指数は3日続落。本日の東京市場は小幅続伸でのスタート。ロシアで新型コロナワクチンが世界で初めて承認されたことや円安での推移を受けて堅調展開となり、一時は124円高の22,874円まで上昇。買いが続かず小幅安となる時間帯も見られました。大引けの日経平均は93円高の2万2843円と続伸。

新興市場はまちまちの展開。ジャスダック平均は小幅に続伸。ワークマンは通期予想がアナリスト予想を下回り下落。衣料品ECのクルーズは決算発表で利益確定の売りから大幅反落。対して、不二精機、スペースシャワーは上昇。マザーズ指数は続落。漫画アプリのAmaziaは好決算だったが、通期予想を据え置いたため失望されストップ安。メルカリやマクアケも下落。一方で自治体向けサービスのホープは今期予想を好感してストップ高。

チャート上では、ボリンジャーバンドの+1σ(2万2827円)を上抜け上昇基調継続です。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞8月13日(木)紙面1面記事掲載

トヨタは“生きるバロメーター” 株式相場に「変化の胎動」

鈴木一之です。快走を続けるNY株式市場を見上げているばかりではなく、東京市場にもようやく変化の胎動が出てきました。きっかけはやはり自動車セクターが作り出しています。

先週の木曜日、トヨタ自動車(7203)が第1四半期の決算を発表しました。中国および国内での工場生産の停止を余儀なくされたコロナ危機下の決算でしたが、1Qの最終損益は早くも1,500億円強の黒字となりました。株式市場での評価は良好で、発表直後から株価は上昇し、連休週が明けても買い勢力が継続する流れが続いています。

トヨタ本体とグループ企業のみならず、ほかの自動車メーカーおよび鉄鋼・化学・機械など周辺企業にも幅広いプラスのインパクトが広がっています。そればかりか二極化相場、グロース株一辺倒だった株式市場の物色の流れが、トヨタの決算発表をきっかけにバリュー株にも急速に反騰の勢いが強まっています。

このような状況は、リーマン・ショックからの立ち上がり期と非常によく似ているように思います。2008年9月にリーマン・ブラザーズが破たんして、世界中の金融市場がパニックに陥りました。「100年に一度の経済・金融危機」と称されたあの局面で、株式市場および世の中の反転のきっかけのひとつが、09年2月のトヨタが国内工場の稼働率を引き上げるとのニュースでした。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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8月12日(水)☆[概況/大引け]

ワクチンの普及による経済活動正常化期待で米国長期金利が上昇した流れを引き継ぎ、メガバンクが買われ、インバウンド関連も上昇

大引けの日経平均は22,843.96円の93.72円高、TOPIXは1,605.53ポイントの19.57ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,641、値下がり銘柄数は472。出来高は14億9,113万株、売買代金は2兆5,602億円。
ロシアが新型コロナウイルス感染症ワクチンを認可し、米国ではモデルナが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、1億回分の供給契約を結んだ。

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