12月1日（火）のマーケット 
前日の米国市場でNYダウは月末の利益確定の売りが影響し反落。トランプ政権が、中国軍が所有または支配しているとみなされる中国企業のリストに中芯国際集成電路製造(SMIC)と中国海洋石油を追加する見通しと報じられ、米中間の悪化懸念の再燃も警戒された。NYダウは前日比271ドル安(0.91％安)の2万9,638ドル。ナスダックは売り一巡後下げ幅を縮めた。モデルナは新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に申請すると発表し、急伸。ナスダック総合指数は前日比7ポイント安(0.06％安)の1万2,198ポイント。本日の東京市場は、昨日から反発で買い先行でのスタート。時間外取引でNYダウ先物が上昇したことも安心感を誘った。また、中国の景気指数が良好だったことで景気回復期待も広がった。大引けの日経平均は353円高の2万6,787円と大幅反発。売買代金は2兆8,191億円。TOPIXは13ポイント高の1,768ポイント。
新興市場は堅調展開。ジャスダック平均は反発。ハーモニックドライブやセプテーニが買われ、オーネックスは2日連続ストップ高。一方、不二精機とウエストHD、Eストアーは反落。マザーズ指数は4日続伸。AIinsideはショーケースと資本業務提携で共に上昇。ケアネットは東京海上と資本業務提携で急騰。対して、BASEやマクアケは安い。
チャート上では、5日移動平均線（2万6,540円）がサポートラインとして推移。昨日の下落幅を1日で回復する強い地合い。大台の2万7,000円が目前です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【勢い止まらず 2万7,000円に接近】
日本証券新聞12月2日（水）紙面1面記事掲載
動くか出遅れ株
強烈な上昇相場が続いている。1日の日経平均は一時、418円高の2万6,852円と、11月30日に付けたザラバ高値を更新。取引時間中では1991年4月18日以来の2万7,000円台が目前に迫ってきた。
この日は朝方に財務省が発表した7～9月期の法人企業統計(金融業・保険業を除く)の設備投資額が全産業ベースで前年同期比10.6%減となったことや、前日のNYダウが大引け271ドル安だったため、取引開始前には前日後半の調整ムードを受け継ぐとの見方が多かった。しかし、フタを開けてみれば、想定外の強調。前場中盤には勢いを増し、あらためて相場の強さを見せつけた。前場時点で明らかになった中国・財新の製造業購買担当者景気指数(PMI)が54.9と前月比1.3ポイント上昇し、7カ月連続で好不況の分岐点とされる50を上回ったほか、株価の勢いに耐えきれなくなった空売り筋の買い戻しが再び相場を押し上げている。
別掲の日経平均・月間足チャートから変わるように、直近11月は2018年以降の2万4,000円台を上限とする強力な抵抗ゾーンを突破して大陽線を引いた。
・・・続きは紙面・Digital版で！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12月1日（火）☆[概況/大引け]
モデルナのワクチン申請と月初の株式ウエイト引き上げを背景に反発。証券株が高い。SUMCOは13連騰。JR東海と日本航空が反発
大引けの日経平均は26,787.54円の353.92円高、TOPIXは1,768.38ポイントの13.46ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,526、値下がり銘柄数は577。出来高は13億3,122万株、売買代金は2兆8,191億円。
米国ではファイザーに続き、モデルナが新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用許可を申請したため、クリスマス前に2つのワクチンの供給が始まる可能性がある。
月初の株式ウエイト引き上げの影響もあり、日経平均は反発した。
詳しくはコチラ