3月24日（水）のマーケット 
前日の米国株式市場は反落。ドイツが4月1日～5日の復活祭期間中に一段と厳格な都市封鎖(ロックダウン)を実施すると発表したことや、英アストラゼネカが発表した新型コロナウイルスワクチンの臨床試験の暫定結果に対して、米国立アレルギー・感染症研究所が「治験の有効性に関するデータが不完全だった可能性がある」と指摘したことも警戒された。NYダウは308ドル安（0.94%安）の32,423ドル。ナスダック総合指数は前日比149ポイント安(1.12％安)の13,227ポイント。
本日の東京市場は、米国市場の下落を受け4日続落でのスタート。ドイツが4月の復活祭期間中に一段と厳格なロックダウンを実施することや、米国立アレルギー感染症研究所がアストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの臨床試験について、データが不完全だった可能性があると指摘したことがネガティブ視され、香港株の下落も重なり下落幅を拡げた。ファーストリテイリングが一段安となり、3.5％超の下落。値下がり銘柄数は2000銘柄を超え全面安の展開。大引けの日経平均は590円安の2万8405円。売買代金は3兆2154億円。TOPIXは42ポイント安の1,928ポイント。
新興市場は共に続落。ジャスダック平均は続落。シンバイオ製薬と五洋インテックスが急反落となり、シンワワイズも大幅安。一方で、アピリッツとガーラは上昇。マザーズ指数は4日続落。メルカリやPアンチエイジ、TKPが売られた。対して、オンコリスバイオは開発中の新型コロナ治療薬が変異型にも有効なことを実験で確認したと発表し急騰。INCLUSIVEは株式分割を好感し3日続騰。直近IPO銘柄のi-plugは上昇。対してココナラは下落。
チャート上では、大きくギャップダウンでほぼ安値引けとなり75日移動平均線（2万8394円）までの下落。一目均衡表の抵抗帯（いわゆる「雲」）を下方に突き抜けた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【仕込むなら“4月高習性”銘柄】
日本証券新聞3月25日（木）紙面1面TOP記事掲載
3月「4年連続月足陰線」→4月は「6年連続陽線」
日経平均4日続落は1月6日以来のこと。つい前週、16日に「昨年11月以来の6日続伸」を記録したばかりだが、にわかに調整色を強める東京市場。変異ウイルスへの懸念に日銀ETF(上場投信)買い縮小への不安も相まって25日安値まで「4日間で1,837.69円安」の急落を強いられた。もっとも、持ち合い解消売りの生じる今の時期の地合い軟化はある意味想定通り。24日付本紙既報の通り、週明け29日前後には大量かつ機械的な先物買い流入も期待できる。そしてその先、4月相場は…。
3月の立ち会いも残り5営業日。来週後半から4月相場入りとなるが、日経平均の月足陽陰線(勝敗)で見ると、昨年まで3月が4連敗中なのに対し、4月は6連勝中(直近10年で8勝2敗)だ。
これはなぜか。昨年こそコロナの特殊状況下で途切れてしまったが、2019年まで、4月は19年連続買い越しの続いた「外国人買い特異月」であることも要因とみられる。
・・・続きは紙面・Digital版で！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月24日（水）☆[概況/大引け]
590円安の2万8,405円。独都市封鎖厳格化、ワクチンへの疑義、米法人税引き上げリスクを警戒。インテルの工場建設計画で半導体製造装置は高い
大引けの日経平均は28,405.52円の590.40円安、TOPIXは1,928.58ポイントの42.90ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は139、値下がり銘柄数は2,026。出来高は15億9,135万株、売買代金は3兆2,154億円。
日経平均は4日続落。
ドイツが4月初週の復活祭期間中に都市封鎖を厳格化することで欧州の景気回復の遅れが懸念された。
アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの臨床試験に対して、米国立アレルギー感染症研究所が「データが不完全だった可能性」と指摘したことや、イエレン米財務長官がインフラ投資を実施するには追加資金が必要で、法人税率の21％→28％への引き上げなどが選択肢との見方を示したことも警戒された。
詳しくはコチラ