3月25日（木）のマーケット 
前日の米国株式市場でNYダウは反発でのスタートで、一時364ドル高となったが、ハイテク株が売られたため、指数も終盤に値を消した。顧客関係管理ソリューションのセールスフォースや電気自動車向けバッテリーメーカーのクアンタムスケープ、ソーシャルメディアのスナップなどが下落。一方で、エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁し、他の船が通航できない状態になったため、原油輸送が滞るとの懸念からNY原油先物が反発し、エクソン・モービルとシェブロンが上昇。NYダウは3ドル安（0.01%安）の32,420ドル。ナスダックは大幅続落となり、テスラやアップル、CBSが売られた。新工場建設を発表したインテルは投資負担が警戒され下落したが、半導体製造装置メーカーのアプライド・ マテリアルズは買われた。ナスダック総合指数は前日比265ポイント安(2.01％安)の12,961ポイント。
本日の東京市場は、5日ぶりに反発でのスタート。日経平均は4日間で1811円の急落となっていたため、自律反発と買い戻しが入り、後場に入り上げ幅を拡大。29日の権利付き最終売買日を前に、高配当利回り銘柄が物色された。大引けの日経平均は324円高の2万8729円。売買代金は2兆7080億円。TOPIXは26ポイント高の1,955ポイント。
新興市場も堅調展開。ジャスダック平均は反発。ラクオリア創薬や五洋インテックスが上昇。日邦産業はストップ高。一方で、歯愛メディカルやアピリッツが下落。マザーズ指数はわずかに下落。アンジェスがストップ高大泉製作所はフェローテックと資本業務提携でストップ高。BuySellはSBI証券による目標株価引上げを好感。対して、オンコリスとINCLUSIVEは反落。
チャート上では、5日ぶりの陽線となり一目均衡表の「雲」の中に留まった。
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【日経平均、攻防の分岐に】
日本証券新聞3月26日（金）紙面1面記事掲載
テクニカル“両巨頭”の見解は
日経平均がチャート上の急所に差し掛かっている。昨年5月に上抜いて以来、一貫して下支えに作用してきたのが13週移動平均線。昨年7、10月や今年1、2月など、このラインに接近・抵触するたびに反騰に転じ、高値更新してきた経緯がある。今回再び13週線に抵触し、25日時点では、なお若干割り込んでいるのが現状。これまでと同様、押し目買いの成功体験につながるか、それとも、はっきり下に抜けてトレンド転換した昨年2月の二の舞になってしまうのか…。
先に発表された日経ヴェリタス・アナリストランキング「テクニカル分析」部門でも1、2位を占めたチャート読みの“両巨頭”といえば、大和証券・木野内栄治氏とSMBC日興証券・吉野豊氏。木野内氏は25日朝のレポートで「日経平均はダブルトップのネックラインを意識」「東京市場も安心はできない」「それでも月末には落ち着く」などとコメントしている。配当再投資の先物買いなどの要因を挙げていたが、確かに、これまでの日経平均13週線攻防はすべて月末で、いずれも月初から急反発に転じてきた経緯もある。
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今日の市況概況
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3月25日（木）☆[概況/大引け]
反発。高配当利回りの銀行株が買われ、海運や非鉄、鉄鋼も高い。ソフトバンクGと半導体関連は下落
大引けの日経平均は28,729.88円の324.36円高、TOPIXは1,955.55ポイントの26.97ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,925、値下がり銘柄数は228。出来高は12億4,341万株、売買代金は2兆7,080億円。
日経平均は5日ぶりに反発した。
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