5月6日（木）のマーケット 
日本が5連休中の米国市場は、NYダウが計147ドル高で最高値更新。銅やアルミの市況上昇を受け、素材産業や鉱山機械のキャタピラーが買われた。NYダウは97ドル高（0.29%高）の34,230ドル。一方、ナスダックは4日続落となり、東京市場が連休中の下げ幅は合計500ポイントとなった。ナスダック総合指数は前日比51ポイント安(0.37％安)の13,582ポイント。S＆P500指数は前日比2ポイント高(0.07％高)の4,167。
GW連休明けの東京市場は、反発スタート。景気敏感セクターが買われ、日本製鉄をはじめ鉄鋼株が相場を牽引。日経平均は上げ幅を拡大し、一時617円高の2万9,430円まで上昇。NYダウの最高値更新が安心感を誘い、大引けの日経平均は518円高の2万9,331円。売買代金は3兆3,807億円。TOPIXは29ポイント高の1,927ポイント。
新興市場はまちまちの展開。JASDAQ平均は4日ぶりに小幅反発。JASDAQでは、ワークマンやシンバイオ製薬、GMOFHDが買われ、カーメイトは業績予想を上方修正したことでストップ高。一方でニッポン高度紙、出前館、ウエストHD、不二硝子は売られた。マザーズ指数は3日続落。BASE、Pアンチエイジ、オキサイドが下落。対して、QDレーザとウェルスナビが買われ、メルカリは業績上方修正を受け上昇。
チャート上では、大陽線を引き一気に75日移動平均線（2万9,248円）を回復。一目均衡表の雲抜けも目前に迫った。
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注目記事 Pick up
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【「スーパーサイクル」は半導体のみに非ず】
日本証券新聞5月7日（金）紙面1面TOP記事掲載
日米鉄鋼株、素材株人気を牽引 日製鉄一時8.6%高
期待と不安を抱えて過ごした5連休も、明けてみれば急反騰。日経平均は一時617.59円高となった。この間4回の立ち会いをこなした米国市場は、ニューヨークダウが計147.79ドル高で最高値更新だ。一方で、NASDAQは4日続落の計500.12ポイント安ながら、ハイテクの一角が弱含んだほかは総じて堅調。安心感からの買い戻しを交え、“毎月恒例”の「月末高/月初高パターン」を踏襲する格好となった。
全面高地合いにあって、ひと際目立ったのが鉄鋼株だ。業種別指数33業種でも断トツの上昇率6.00%を記録した。牽引役となった日本製鉄(5401)は一時8.6%高まで買われた。手掛かりとされたのが、連休初日の1日付日本経済新聞の好業績報道。「事業益が急回復」「今期3,000億円台も」「鋼材需要戻る」などとして、7日決算発表時に打ち出される今3月期収益などを観測したものだ。
もっとも、「報道内容自体にサプライズは乏しく、1つのキッカケにすぎない。5連休中の海外市場では、景気回復期待の高まりから商品市況上昇とともに素材株の見直しが進んだ。連休明けの東京市場では、素材セクターのなかでも実際に収益改善が進み、リーズナブルな水準にある鉄鋼株に物色の矛先が向かった」(ちばぎんアセットマネジメント・奥村義弘シニアアナリスト)というのが実態のようだ。
米国最大の鉄鋼会社、USスチールは、連休中に(4月29日終値22.5ドルから5月5日終値25.72ドルまで)14.3%高。5日高値では20.8%高していた。同社を格上げ(目標株価15ドル→35ドル)したクレディ・スイスは、鉄鋼需給改善の「スーパーサイクル」による、今後数年にわたる収益改善を指摘した。
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今日の市況概況
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5月6日（木）☆[概況/大引け]
緊急事態延長協議と21日にモデルナ製ワクチン承認観測で、新規感染抑制が期待され日経平均は反発
大引けの日経平均は518円高の2万9,331円、TOPIXは29ポイント高の1,927ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,625、値下がり銘柄数は492。出来高は15億2,611万株、売買代金は3兆3,807億円。
4都府県に対する緊急事態宣言の延長協議とモデルナ製ワクチンを21日にも承認する方向と報じられたため、新規感染抑制が期待され日経平均は反発した。
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