6月3日（木）のマーケット 
前日の米国株式市場でNYダウは小幅に5日続伸。地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米国経済が4月上旬から5月下旬にかけて緩やかに拡大し、前回の報告時期よりもやや加速したという認識を示した。NＹダウは前半に買われたが、高値警戒感から伸び悩んだ。NYダウは25ドル（0.07%）高の34,600ドル。ナスダックは小幅反発。半導体のエヌビディアやワクチンのモデルナ、アメリカン航空が上昇。ナスダック総合指数は前日比19ポイント(0.14％)安の13,756ポイント。S＆P500指数は前日比6ポイント(0.14％)安の4,208。
本日の東京市場は、小反落で寄り付いた直後に切り返し2万9,000円台回復での推移。国内で新型コロナワクチンを接種した人が1日時点で1,000万人を超えたため、経済正常化期待から自動車や電鉄を中心に幅広く買われた。また、政府が月内に決める成長戦略の原案を示し、半導体産業の国内誘致を進めるため政策を総動員する方針を受け、半導体関連株が上昇。週末の米国雇用統計発表が意識されたが、終値でも2万9,000円台をキープ。大引けの日経平均は111円高の2万9,058円。売買代金は2兆6,131億円。TOPIXは16ポイント高の1,958ポイント。
新興市場も上昇。JASDAQは6日続伸。フェローテックは業績上方修正で大幅高となり、感染対策対応型会場運営のアクセスGは連日の高騰。まぐまぐは初配当予想の発表でストップ高。一方でシンバイオ製薬やテクノホライゾン、博展は下落。マザーズ指数は反発。QDレーザやPアンチエイジが買われ、フィーチャが急反発。対して、HPCシステムズとスパイダープラスは反落し、直近IPO銘柄のメイホーHDも安い。
チャート上では、75日移動平均線（2万9,225円）で上値を抑えられるも、終値では5月28日以来の2万9,000円台乗せ。前日までの上値を切り上げて来ており、ここで値固めが出来るか注目される。
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注目記事 Pick up
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【ワクチン相場の号砲鳴る】
日本証券新聞6月4日（金）紙面1面TOP記事掲載
「接種率8%超え」で米独など海外市場追撃へ
3日の東京市場は日経平均2万9,000円を回復。立会中に到達しながら引けでは届かない展開が3日続き、“カベ”として意識されかけたが、ひとまず暗雲を払った格好だ。「5月の国内ユニクロ既存店が1年ぶり減収」となったファーストリテイリングが132円分下落寄与しただけに、足元の強さは注目に値する。そして、上昇の原動力となっているのは、長らくコロナの逆風にさらされてきた経済再開期待銘柄群だ。
2日に3月高値を払った高島屋(8233)が2019年11月以来の高値圏に買い進まれたほか、3日は新たにANAHD(9202)やJR西日本(9021)なども3月高値を払ってきた。売買代金上位にはJR東日本、JR東海、JAL、OLCなども名を連ねる。(関連記事)
「ワクチン国内接種、1,000万人超す」との3日付日本経済新聞報道が手掛かりとなった。
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今日の市況概況
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6月3日（木）☆[概況/大引け]
日経平均は続伸だが上値追いは控えられた。政府の成長戦略の原案を受け、半導体関連に対する物色は旺盛
大引けの日経平均は111円高の2万9,058円、TOPIXは16ポイント高の1,958ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,498、値下がり銘柄数は594。出来高は10億9,198万株、売買代金は2兆6,131億円。
日経平均は続伸となったが、週末の米国雇用統計発表が意識され、上値追いは控えられた。
ただ、政府が月内に決める成長戦略の原案で、半導体産業の国内誘致を進めるため政策総動員の方針を示したため、半導体関連に対する物色意欲は旺盛で、検査装置のレーザーテックは9日続伸。
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