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コラム2021年6月8日

【本日のマーケット】6月8日(火)

6月8(火)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反落。10日に発表される5月の消費者物価指数は、4月から上昇率が加速すると見込まれており、インフレ警戒から量的緩和縮小開始議論が再燃することや金利上昇が強まると景気の腰折れ懸念が浮上するとリスク要因視されている。NYダウは126ドル(0.36%)安の34,630ドル。対してナスダックは続伸。バイオジェンはエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」が食品医薬品局(FDA)で承認されたため急騰。ナスダック総合指数は前日比67ポイント(0.49%)高の13,881ポイント。S&P500指数は前日比3ポイント(0.88%)安の4,226。

本日の東京市場は、続伸スタート。エーザイ(4523)は米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬が、米FDAにより承認されたことで買いを集めストップ高。日経平均は一時、121円高の2万9,140円まで上昇を見せるも、昨日同様75日移動平均線(2万9,183円)に上値を抑えられる展開となり、小幅安の水準となった。終値では2万9,000円台を維持出来ず、大引けの日経平均は55円安の2万8,963円。売買代金は2兆1,864億円。TOPIXは1ポイント高の1,962ポイント。

新興市場は共に続伸。JASDAQではワークマンやテセックが買われ、多摩川HDはミリ波無線基地局と端末が5G高度化研究の実験機器に採用されたことで上伸。一方で、内外テックやホロン、日本SHLは下落。マザーズ指数も続伸。マネーフォワードが東証1部への指定が決まり大幅高。オンライン診療恒久化方針を受け、メドレーやケアネットが買われた。対して、餃子居酒屋のNATTYは5月の大幅増収を発表したが、材料出尽くし感から売られた。

チャート上では、再び75日移動平均線に上値を抑えられ陰線を引き、サポートとなっていた5日移動平均線(2万8,985円)もわずかに割り込んだ。2万9,000円台は上値の重さが感じられる。

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エーザイ 買い殺到 ADRは56%高
日本証券新聞6月9日(水)紙面1面TOP記事掲載

噂の新薬「アデュカヌマブ」 ついに米国承認

膠着状態の続く8日の東京市場で話題をさらったのはエーザイ(4523)。朝方からカイ気配のまま大引ストップ高比例配分(1,500円高の9,251円)となり、昨秋来上値のフシとなっていた8,000円どころを一気に突き抜けた。ピーク時年商1兆円とも試算される期待のアルツハイマー治療薬「アデュカヌマブ」が7日、米国FDA(食品医薬品局)の承認を受けたためだ(申請は昨年7月)。「大きな一歩」とする田村憲久厚生労働相発言も伝えられるなどインパクトの大きい材料だ。

同薬の米国での利益は共同開発先のバイオジェンに55%、エーザイに45%配分される。7日のNASDAQ市場で、バイオジェンは38.3%高(一時63.7%高)に買われた。同日のエーザイADR(米国預託証券)も56.2%高(一時74.8%高)の116.03ドルだった。円換算で1万2,700円弱の水準。こうなると翌9日も連続ストップ高(1,504円高の1万755円)は必至の情勢か。

エーザイは8日の日経平均を55円弱押し上げたが、日経平均先物は翌日以降のエーザイ高も織り込む価格形成となっている。あと数日遅ければ、SQ(特別清算指数)算出の際に混乱を招く可能性もあったわけだ。

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今日の市況概況
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6月8日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は小反落だが、TOPIXは小幅ながら6日続伸。エーザイがストップ高。レーザーテックは続落

大引けの日経平均は55円安の2万8,963円、TOPIXは1ポイント高の1,962ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,399、値下がり銘柄数は692。出来高は9億2,866万株、売買代金は2兆1,864億円。
日経平均は前場に121円高の2万9,140円となったが、75日移動平均線(2万9,203円)で上値が阻まれ、反落した。

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