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コラム2021年6月10日

【本日のマーケット】6月10日(木)

6月10(木)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは3日続落。10日発表の5月の消費者物価を控えて、ポジション調整の売りが出た。物流業者のUPSとフェデックス、小売のターゲットなど景気敏感株が売られた。10年国債の入札で応札倍率が前回に比べて上昇したため、長期金利は0.04%低下し1.49%となった。金利低下を受けて利ザヤ縮小観測からウェルズファーゴなどの金融株も安い。NYダウは152ドル(0.44%)安の34,447ドル。ナスダックは4日ぶりに反落。フェイスブックやマイクロンテクノロジー、AMDが売られた。ナスダック総合指数は前日比13ポイント(0.09%)安の13,911ポイント。S&P500指数は前日比7ポイント(0.18%)安の4,219。

本日の東京市場は、もみ合いスタート。明日のメジャーSQを控え波乱も想定されていたが、225採用銘柄でもあるエーザイも値が付き、不安要素も後退となった。日経平均は寄付きが安値となり、10時過ぎには146円高の2万9,007円まで上昇。後場からは、今夜の米CPI(消費者物価指数)の発表を控え様子見姿勢が強まった。大引けの日経平均は97円高の2万8,958円。売買代金は2兆4,042億円。TOPIXは0.4ポイント安の1,956ポイント。

新興市場は共に上昇。日経JASDAQ平均は反発。フェローテックと内外テックが反発。一方で、太洋工業とシンバイオ製薬は売られた。大塚家具はヤマダHDとの株式交換比率にサヤ寄せし下落。マザーズ指数は4日続伸。米国太陽光電池メーカーのファーストソーラーが新工場建設で、取引先のNPCはストップ高。対して、ステラファーマ、クックビズは下落。

IPOラッシュの6月。本日は2銘柄が新規上場。JASDAQに上場したテンダ(4198)は、公開価格3,250円の2倍となる6,500円で初値形成。ITを活用して顧客企業がワークスタイルを変革するためのソリューションを提供している。また、マザーズに上場したワンダープラネット(4199)は公開価格2,560円を60%上回る4,115円で初値を形成。その後、ストップ高。スマートフォン向けなどのゲームアプリの企画、開発を手掛けている。

チャート上では、5日移動平均線(2万8,948円)を回復。2万9,000円台の上値は重く意識されるところ。

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注目記事 Pick up
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アクティビスト意気軒高、建設の次はホームセンター!?
日本証券新聞6月11日(金)紙面1面TOP記事掲載

コーナン商事 一時ストップ高の背景を追う

前夜の米国株安に抗して10日の日経平均は反発。半導体関連の切り返しなどが背景だが、依然2万9,000円前後の横ばい圏にとどまることに変わりはない。そうしたなか、市場筋の耳目を集めたのは一時ストップ高まで買われたコーナン商事(7516)。業績急好転、といった話ではない。「旧村上ファンド」として知られるシティインデックスイレブンスによる9日の大量保有報告書提出を受けたものだ。

2日時点で発行済み株式の5.19%を取得しており、保有目的欄に「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」とある(写真参照)。この表現自体は同ファンドの報告書では“お約束”だが、実際に、黒田電気、三信電気、エクセルの電子部品商社再編を演出するなど剛腕イメージは健在だ。コーナン商事と同じホームセンター大手では昨秋、TOB(株式公開買い付け)で上場廃止となった島忠にも関与した経緯がある(ただし、DCMによる買収報道が出てから、後出しジャンケン的に買い進んだものだが…)。

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今日の市況概況
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6月10日(木)☆[概況/大引け]

日経平均は反発だが、銀行が軟調でTOPIXはもみ合い。レーザーテック反発、塩野義はワクチン量産計画で人気。海運好調。エーザイは大和証券が目標株価減額し反落

大引けの日経平均は97円高の2万8,958円、TOPIXは0.4ポイント安の1,956ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は991、値下がり銘柄数は1,066。出来高は10億2,805万株、売買代金は2兆4,042億円。
日経平均は3日ぶりに反発した。エーザイがすんなり寄り付いたため、SQに対する不安が後退した。ただし、銀行株が軟調でTOPIXはもみ合い。

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