6月15日（火）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反落。15日～16日に開催されるFOMCを控え、ポジション調整の売りが出て、NYダウは一時268ドル安となったが、ハイテク株に買いが入り、終盤下げ幅を縮めた。NYダウは85ドル（0.25%）安の34,393ドル。ナスダックは3日続伸。テスラやアップル、アマゾンが上昇。テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)がビットコインでのテスラ車支払いを再び認める可能性があるとツイートしたため、ビットコインが2週間超ぶりに4万ドルを上回った。ナスダック総合指数は前日比104ポイント(0.74％)高の14,174ポイントとなり最高値更新。S＆P500指数は前日比7ポイント(0.18％)高の4,255で最高値更新。

本日の東京市場はナスダックの最高値更新を受けて大幅続伸でのスタート。前日の新規感染者数が3ヵ月ぶりに1,000人を下回ったことも好感された。米FOMCの結果待ちを前に上方向へ放れた形となり、心理的節目の2万9,500円も目前に迫った。この日は後場から上昇幅を拡げ、大引け間際に日中高値を更新する等、ここ数日には見られなかった力強さも感じられた。また、トヨタの株価が初の1万円の大台乗せとなったことも話題を呼んだ。大引けの日経平均は279円高の2万9,441円。売買代金は2兆3,725億円。TOPIXは15ポイント高の1,975ポイント。

新興市場も共に続伸。JASDAQでは、シンバイオ製薬が反発。シキノハイテックが続伸。山王は好決算で買われた。一方で、ファブリカは反落し、グロームHDは続落。直近IPO銘柄のテンダが軟調。マザーズ指数は7日続伸となり、1200ポイントを回復。セルソースは業績上方修正で急伸。FRONTEOも買われ、スマレジは大和証券が目標株価を引上げ上昇。対してHENNGEはクレディスイスが弱気判断に引き下げ大幅安。

チャート上では、連日のギャップアップで5月10日以来の一目均衡表の雲抜けを達成。視界良好となり、上値トライの環境が整ってきた。

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【2部(3月)、JASDAQ(4月) 高値更新】
日本証券新聞6月16日（水）紙面1面TOP記事掲載

製造業中心に出遅れ人気波及

15日、東証2部指数、日経JASDAQ平均がそろって年初来高値を更新(それまでの高値は東証2部指数が3月22日の7,608.35ポイント、JASDAQ平均は4月19日の3,957円12銭)。基本的に日本の主要株価指数は3月期決算発表が一巡した5月下旬から上昇基調にあるが、上値が重く鈍重な大型株指数を尻目に、中小型株指数の代表格である東証2部指数とJASDAQ平均は5月下旬からほぼ一本調子で上昇している。日経平均やTOPIX、マザーズ指数の陰に隠れ、地味な印象が強い両指数の上昇の背景、当面の注目株を探った。