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コラム2021年6月28日

【本日のマーケット】6月28日(月)

6月28(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場でNYダウは続伸。FRBが大手金融機関に対するストレステスト(健全性審査)の結果、「深刻な不況でも、強固な資本水準を維持し、家計や企業への融資を続けられる」と判断し、新型コロナウイルス感染拡大を受けて導入していた大手銀行に対する配当金と自社株買いの一時的な制限を30日に解除すると発表。これを受けて、ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカが買われた。NYダウは237ドル(0.69%)高の34,433ドル。ナスダックは小反落。テスラとアマゾンが売られ、ネットフリックスと「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)のソフトウェア企業のアルフィが再度買われた。ナスダック総合指数は前日比9ポイント(0.06%)安の14,360ポイント。S&P500指数は前日比14ポイント(0.33%)高の4,280。

週明けの東京市場は、小幅続伸でのスタート。寄付き直後には55円高の2万9,121円まで続伸を見せたが、手が掛かり材料に乏しく全体に手控えムード。日経平均株価は小幅安水準での推移が続いた。東証1部市場では値上がり銘柄数の方が多くTOPIXは続伸。また、東証2部指数は5日続伸、マザーズ指数も5日続伸となる等、中小型株への物色が続いた。大引けの日経平均は18円安の2万9,048円。売買代金は1兆9,680億円。TOPIXは3ポイント高の1,965ポイント。

新興市場は続伸。JASDAQではシンバイオ製薬が続伸となり、シキノハイテックが反発。フォーサイドは角川春樹事務所との資本業務提携で買われた。一方で、出前館は従来予想よりも最終赤字が拡大する見通しで大幅安。マザーズ指数は5日続伸。オキサイドが大幅続伸となり、MTGは11連騰。ウェルスナビは大光銀行との業務提携で上昇。対して、オンコリスバイオが売られ、フルッタフルッタは反落。

本日のIPOは1社。マザーズに新規上場のコンフィデンスは、公開価格1,760円に対して65%高い2,911円で初値形成。同社はゲームなどエンターテインメント業界における人材派遣や人材紹介のほか、アウトソーシングの需要に応じた各種サービスを提供している。

チャート上では下ヒゲを伴う陰線。引けで2万9,000円台は維持するも、上値は重く75日移動平均線(2万9,072円)はわずかに割り込んだ。

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「2,000万円不足」から「2,000兆円突破」へ
日本証券新聞6月29日(火)紙面1面TOP記事掲載

日米で進む“個人復権”への動き

休み中27日発表の中国工業利益統計は伸びを欠き、ピークアウトの様相。1日に日銀短観、週末には米国雇用統計も控えて様子見気分漂う展開にある。売買主体としての日銀が表舞台を退いた今、「外国人以外には買い手不在」の状況も意識されるが、一方で、“新たな買い方候補”として浮上しつつあるのが個人投資家だ。

25日朝公表の日銀資金循環統計によると、3月末の個人金融資産は1,946兆円と、12月末に続く過去最高。20日付日経観測報道で「2,000兆円突破も」などとされていた分、インパクトは限られたとはいえ、前年比7.1%増は順調な拡大と言っていい。老後資金「2,000万円問題」が話題を呼んだ個人だが、一方で保有資産「2,000兆円超え」も時間の問題の様相にある。

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今日の市況概況
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6月28日(月)☆[概況/大引け]

月末接近で上値を買う動きが乏しく、日経平均は小反落。セブン&アイや鉄鋼が買われ、トレックス・セミコンは反発

大引けの日経平均は18円安の2万9,048円、TOPIXは3ポイント高の1,965ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,466、値下がり銘柄数は624。出来高は8億7,073万株、売買代金は1兆9,680億円。
手掛かり材料難の中、月末接近で上値を買う動きが乏しく、日経平均は小反落となった。
ただし、東証1部全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは下落を免れた。

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