8月19日（木）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは続落。7月27～28日に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、終盤に下げ幅を拡大。FOMC議事要旨では「大半の参加者が年内に資産購入ペースの減速を開始するのが適切になることはあり得ると判断した」と記されていたため、年内の金融緩和縮小が警戒された。NYダウは382ドル（1.08%）安の34,960ドル。ナスダックは3日続落。取引終了にかけて売られた。アップルが売られ、半導体関連のAMDとエヌビディアも安い。対して、電気自動車のテスラは反発。ナスダック総合指数は前日比130ポイント(0.89％)安の14,525ポイント。S＆P500指数は前日比47ポイント(1.07％)安の4,400。

本日の東京市場は米国市場の大幅下落を受けて、大きく下げてのスタート。米FOMC議事要旨で「年内のテーパリング開始」が既定路線化されたため、広範囲に売りが出て節目の2万7,500円を大きく割り込んでの推移。一旦は下げ渋りを見せ、2万7,500円乗せとなる場面も見られたが、11時過ぎから再度売り直されて終始軟調展開。コロナ変異株の感染拡大による世界景気の景気減速懸念から、特にアジア株全体が弱く、香港ハンセン指数や台湾加権指数も大幅下落となったことも警戒された。後場は安値圏での狭いレンジ内での値動きとなったが、14時30分過ぎにトヨタが半導体不足とコロナの拡大で9月の世界生産を計画比で4割減らすと報じられたことから売りが殺到、デンソーも下落し、日経平均は大引けにかけて下げ幅を拡大した。大引けの日経平均は304安の2万7,281円。売買代金は2兆3,841億円。TOPIXは26ポイント安の1,897ポイント。

新興市場も共に反発。JASDAQ平均は反落。フェローテックが反落し、プロルート丸光は２日連続ストップ安。ニッポン高度紙とアサカ理研が売られた。一方で、コロナ検査試薬のカイノスが大幅続伸となり、注射器アンプルの不二硝子が急騰。星医療酸器が反発。京極運輸は３日連続ストップ高。マザーズ指数は小幅に反落。ＢＡＳＥは３日続伸。ビザスクは米同業の買収で買われた。グローバルウェイは２日連続ストップ高。対して、トレンダーズとメルカリは反落した。

チャート上では、7月30日安値の2万7,272円を下抜け。引けにかけて大きく売られ、引け味の悪い展開となった。チャート形状は下値模索の展開となり、2万7,000円の割れも視野に入ってきた。

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