8月24日（火）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは 続伸。FDAがファイザー製の新型コロナワクチンを緊急使用から正式承認に切り替えたため、安全性への信頼感からワクチン接種が増えると期待された。公的機関や企業などでワクチン義務化の動きが加速すると考えられ、ファイザーが買われた。ボーイングや決済関連のスクエアも高い。NYダウは215ドル（0.61%）高の35,335ドル。ナスダックは3日続伸となり、約2週間ぶりに最高値を更新。テスラやエヌビディア、アマゾン、AMDなどが買われた。ナスダック総合指数は前日比227ポイント(1.55％)高の14,942ポイント。S＆P500指数は前日比37ポイント(0.85％)高の4,479。

本日の東京市場は、米国市場の株高を受けてギャップアップでのスタート。寄付き後も上げ幅を拡大して、一時は2万7,817円（323円高）まで上昇。また、「衆院選の株高」も意識され、大幅続伸となった。大引けの日経平均は237円高の2万7,732円。売買代金は2兆3,378億円。TOPIXは19ポイント高の1,934ポイント。

新興市場も連日の上昇。JASDAQ平均は続伸。フェローテックが買われ、医療施設型ホスピスのアンビスはＳＢＩ証券による目標株価引き上げで上昇。芝浦電子は電動車向けサーミスタの拡大期待で続伸。一方、プロルート丸光とランシステム、カイノスは下落。マザーズ指数は3日続伸。すららネットは経産省のＥｄＴｅｃｈ導入補助金に採択されたことで買われた。インテＭが再び買われストップ高。ＪＴＯＷＥＲが堅調。対して、Ｐアンチエイジとメルカリは反落。

チャート上では、大きく窓を空けて寄付き25日移動平均線（2万7,664円）をクリア。次は一目均衡表の基準線やパラボリックの陽転値が上方に控えている。

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【「宝くじ効果」で銘柄選別　SBI証券　波多野紅美チーフクオンツアナリストに聞く】
日本証券新聞8月25日（水）紙面1面TOP記事掲載

低勝率でも当たれば大きい 新時代の投資手法

日経平均は2週ぶりの続伸。ひとまず11日の戻り高値からの押し幅半値戻し(2万7,541.88円)をクリアしてきたが、春先から続く右肩下がりトレンドを脱するには、ここからが正念場ということになる。先行きの読みづらい現局面にあっては銘柄選別や投資戦術がより重要視されてくる。「宝くじ効果」という興味深い投資手法を提唱するSBI証券・波多野紅美チーフクオンツアナリスト(写真)に話を聞いた。

――SBI証券サイトの経歴欄には、2019年6月に移籍するまでの三菱UFJ証券と、それ以前のMSCIの2社が書かれていた。クオンツ畑を歩まれてきたのか。

「実はそれ以外にも何度も転職しており、外資系証券でデリバティブトレーディングをバンバンやっていた時期もある」

――売買の現場を経験していれば投資手法の提唱にも説得力が増しそうだ。MSCIにはどの程度在籍していたのか。

「2010年から5年半程度だ。大手年金への分析ツール提供などを手掛けてきた」

――MSCI出身となれば指数入れ替え予想などもお手のものか。来週中にも日経平均見直し発表が想定されるが。

「不足セクターは『消費』であり、次いで『運輸・公共』。新規採用は任天堂(7974)、JAL(9201)。消費の2銘柄目でZOZO(3092)もあり得る」