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コラム2021年9月9日

【本日のマーケット】9月9日(木)

9月9(木)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは3日続落。モルガン・スタンレーが米国株の投資判断を「アンダーウエート」に下げた。シティグループも米国株の強気ポジションの規模の大きさから、小幅な調整が増幅されるリスクがあるとの見方を示した。NYダウは前日比68ドル(0.20%)安の35,031ドル。ナスダックは5日ぶりに反落。モデルナや半導体のAMDが安い。NASDAQ総合指数は前日比87ポイント(0.57%)安の15,286ポイント。S&P500指数は前日比5ポイント(0.13%)安の4,514。

本日の東京市場は、NYダウの3日続落を受けて、9日ぶりに反落でのスタート。前日までの8連騰の利食い売りから上値は抑えられたが、3万円を中心に上下90円ほどのレンジでの値動きとなった。中国当局が未成年者へのオンラインゲーム規制で、テンセントなどを呼び出し指導したと報じられ、香港ハンセン指数が下落幅を拡げたため、後場の日経平均は弱含みとなった。一時は270円超値を下げる場面も見られたが、徐々に値を戻し引けにかけては3万円の大台をキープした。大引けの日経平均は173円安の3万8円と9日ぶりに反落。売買代金は3兆761億円と連日の3兆円越え。TOPIXは14ポイント安の2,064ポイント。

新興市場も共に反落。JASDAQ平均は反落。東洋合成が続落となり、リチウムイオン電池関連の田中化研も反落。一方で、IMVとイメージワンが急伸。高市候補が核融号炉の開発強化を打ち出しているため助川電気が物色された。マザーズ指数は4日ぶり反落。エネチェンジと日本電解が反落し、グローバルウェイは大幅続落。対して、ワクチン接種会場事業のキャリアは2日連続ストップ高。FRONTEOは管理医療機器販売業の届出が材料視された。

チャート上では、昨日の陽線の範囲内での値動き。9日ぶりの反落となったが、ローソク足は8本連続陽線。明日のSQ値の株価位置が注目される。

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注目記事 Pick up
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大和証券 チーフグローバルストラテジスト 壁谷洋和のグローバル・ウォッチ
日本証券新聞9月10日(金)紙面1面記事掲載

日経平均株価の3万円台回復は必然

昨年9月から11カ月連続で月末株安を記録していた日本株は、今年8月に1年ぶりに月末株高を記録した。前日まで2万7,000円台で推移していた日経平均株価はおよそ3週間ぶりに2万8,000円台を回復。その後、2万8,000円台にはわずか3日間滞在しただけで、週末の9月3日には2万9,000円台に到達。そして、翌週の9月7日には、4月上旬以来となる3万円を一時回復した。およそ5カ月にわたった調整を、わずか1週間余りで埋めるほどの急展開である。思い返せば、1年ぶりの月末株高が一つの転機となったのかもしれないが、直接的な原動力は、首相交代に伴う新たな政治に対する国内外からの期待であろう。

確かに、菅首相の自民党総裁選への不出馬は想定外であった。これまで菅政権の続投を前提に、衆院選とその後の政局を占うというのが標準シナリオであったわけだが、その前提が、ある意味で良い方向に崩れたと言えるかもしれない。そうした偶発的な出来事が日本株の急反発を引き起こしたわけだが、もともと日本株には反発を正当化する材料がいくつか備わっていたことも事実である。

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今日の市況概況
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9月9日(木)☆[概況/大引け]

9日ぶりに反落。SQに向けた裁定解消売りや香港株下落が影響。自民党総裁選の各候補が原発再稼働を容認したため電力株は高い

大引けの日経平均は173円安の3万8円、TOPIXは14ポイント安の2,064ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は706、値下がり銘柄数は1,363。出来高は12億6,035万株、売買代金は3兆761億円。
日経平均は9日ぶりに反落した。SQに向けた裁定解消売りや、中国政府が未成年者へのオンラインゲーム規制でテンセントを呼び出したため、香港株が下落したことも影響した。

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