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コラム2021年10月13日

【本日のマーケット】10月13日(水)

10月13(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは3日続落。国際通貨基金(IMF)が2021年の世界経済の成長率予想を5.9%と7月の6.0%から下方修正し、米国の成長率予想も7.0%から6.0%に下げたことがネガティブ視された。ベライゾンとAT&Tが売られ、キャタピラーとGEも安い。一方、ナイキはゴールドマン・サックスが「Buy」で再開したことで買われた。NYダウは117ドル(0.34%)安の34,378ドル。ナスダックも3日続落。アアルファベットやマイクロン・テクノロジーが下落し、テスラは中国での販売好調が好感された。NASDAQ総合指数は前日比20ポイント(0.14%)安の14,465ポイント。S&P500指数は前日比10ポイント(0.24%)安の4,350。

本日の東京市場は、米国市場の3日続落を受け続落でのスタート。IMFが2021年の日本の成長率見通しを0.4%ポイント下方修正し、2.4%としたことも嫌気された。寄付き後に、一時2万8000円を割り込む場面も見られたが、直ぐに切り返して134円高まで買われたが上値は重くマイナス圏に沈んだ。最近の原油高による燃料コスト上昇懸念で海運株が売られ、全体相場も続落となった。大引けの日経平均は90円安の2万8,140円。売買代金は2兆4,039億円。TOPIXは8ポイント安の1,973ポイント。

新興市場も共に続落。JASDAQではフェローテックが反落し、Mipox、かんなん丸が売られた。一方で、洋上風力関連の川崎地質はストップ高。マザーズでは、エネチェンジとFRONTEOが反落し、エーアイとジモティーが大幅安。対して、リベロは2日連続ストップ高。グローバルウェイは1対3の株式分割発表でストップ高。直近新規公開株のレナサイエンスが急伸。

チャート上では、一目均衡表の雲を下抜けたが陽線となり、5日移動平均線(2万8,119円)がサポートとして機能。9月17日以来、パラボリックが陽転となった。

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原油・金利・為替 激動の背景は ベアリングス・ジャパン 溜学執行役員運用本部長に聞く
日本証券新聞10月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

「2つのサプライチェーン」「円安の真実」「中国バブルの行方」…

このところ原油、米国金利、為替など様々な分野で何カ月ぶり、何年ぶりといった水準を付ける例が相次いでいる。何か大きな地殻変動が生じているのか…。ベアリングス・ジャパンは日本で展開する外資系運用会社では最古参の1社で、グループ全体の先進国債券運用を担う(株式運用はロンドンのチーム)。国際経済に通じた同社の溜学(たまる・まなぶ)執行役委員運用本部長(写真)に話を聞いた。

――1.6%に抵触してきた米10年債の利回り上昇が警戒されている。

「中国恒大問題などは質への逃避の債券買い(金利低下)を促す一方、米国債務上限問題やインフレ懸念などが響いた」

――イエレン財務長官が「18日にも政府資金が尽きる」可能性を指摘した債務上限問題は、先の法案可決で12月3日までの先送りが決まったが。

「米国債デフォルトは誰の利益にもならず、いずれ決着する。有権者向け政治ショーで、民主・共和両党がチキンゲームの様相を呈していた。イエレン財務長官があえて日付を示したのは、議論を促進するためだ」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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10月13日(水)☆[概況/大引け]

小幅続落。海運や鉄鋼、化学、銀行が売られ、アップル関連も安い。レーザーテックは反発し、SHIFTは好決算で急騰

大引けの日経平均は90円安の2万8,140円、TOPIXは8ポイント安の1,973ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は608、値下がり銘柄数は1,491。出来高は11億1,180万株、売買代金は2兆4,039億円。
日経平均は小幅続落。原油高による燃料費用上昇懸念で海運が売られ、IMFが経済見通しを下方修正したため景気敏感株の鉄鋼や化学が下落し、融資焦げ付きリスクが増えるという見方から銀行が下落した。

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