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コラム2021年11月8日

【本日のマーケット】11月8日(月)

11月8(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場で主要3指数は最高値を更新。 NYダウは反発。注目された10月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比53万1千人増加し、市場予想の45万人増加を上回った。時間当たり平均賃金は前月比0.4%高、前年同月比4.9%高だった。ただ、労働参加率は61.6%と前月比横ばいだったため、利上げするまでには至らないと受け止められた。また、ファイザーが開発中の新型コロナウイルスの増殖を抑えるための飲み薬が臨床試験で入院や死亡のリスクを89%低下させる効果が見られたと発表したことも好感された。NYダウは203ドル(0.56%)高の36,327ドル。ナスダックは10日続伸。アマゾンやメタ・プラットフォーム、民泊仲介サイトのエアビーアンドビーが買われた。NASDAQ総合指数は前日比31ポイント(0.20%)高の15,971ポイント。S&P500指数は前日比17ポイント(0.37%)高の4,697となり、7日続伸で最高値を更新。

本日の東京市場は、先週末の雇用統計の結果を好感した米国市場の株高を受けて反発スタート。しかし、寄付きの123円高の2万9,735円を高値に下落に転じ、その後はじり安の展開となった。米NASDAQは先週末まで10日続伸となったが、時間外取引の米先物が下落していることから、今晩の反落リスクも手控え要因となった。大引けの日経平均は104円安の2万9,507円。売買代金は2兆8,264億円。TOPIXは6ポイント安の2,035ポイント。

新興市場も共に下落。JASDAQは続落。東洋合成は上期好決算だったが通期計画を据え置いたことで利食い売りが優勢となった。対して、フルヤ金属は第1四半期好決算で急騰。シーズメンはストップ高。マザーズは5日ぶりに反落。アンジェスは開発中の新型コロナワクチンで期待する効果が得られずストップ安。日本電解が反落し、INCは信用取引規制で大幅続落。一方、アスタリスクは1対4の株式分割を発表しストップ高となった。

チャート上では、寄付きが高値で大引けが安値となる陰の丸坊主となった。3本連続の陰線となり、売り圧力が伺われる。かろうじて一目均衡表の雲の上に踏み止まった。

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航空・旅行株が一斉動意 外国人の入国制限大幅緩和でアフターコロナに前進
日本証券新聞11月9日(火)紙面1面TOP記事掲載

「ファイザー経口薬」も追い風に

オープンドア(3926・日足)

政府は8日、新型コロナウイルスの流行で今年1月から原則停止していた外国人の入国を条件付きで認め、申請の受け付けを開始した。また、米ファイザーが5日、開発中のコロナ経口薬の治験で成果が上がったと発表したこともあり、航空、旅行銘柄が一斉に上昇した。

入国対象は商用・就労目的や、留学生、技能実習生などで、ワクチン接種済みが条件。受け入れ先の企業などが所管官庁に活動計画書を提出する。商用・就労目的で3カ月以内の短期滞在者は最短3日間宿泊施設で待機し、新型コロナの検査で陰性ならば活動計画書に沿って行動ができる。留学生や技能実習生の待機期間は最短10日。ワクチン接種済みで帰国した日本人の待機期間も従来の10日から3日に短縮した。観光目的の入国は対象外だが、政府は年内をめどに、対応を検討すると報じられている。

8日はANAHD(9202)JAL(9201)ともに一時5%超高と値を伸ばし、業種別の騰落率では空運がトップに。5日の米国市場では航空株が上昇しており、日本でも引き継いだ形になっている。

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今日の市況概況
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11月8日(月)☆[概況/大引け]

続落。米株反落リスクを警戒。JFEや塩野義が売られ、海運と旅行レジャー関連は高い

大引けの日経平均は104円安の2万9,507円、TOPIXは6ポイント安の2,035ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は804、値下がり銘柄数は1,276。出来高は12億3,179万株、売買代金は2兆8,264億円。
日経平均は続落。先週末にナスダック総合指数は10連騰となったが、2009年12月に記録した11連騰に接近しているため、そろそろ上昇一服となることが警戒された。

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