11月9日（火）のマーケット 
前週末の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇。 NYダウは続伸。下院が5日に1兆ドル規模のインフラ投資法案を可決したことを受けて、キャタピラーが買われた。NYダウは104ドル（0.29%）高の36,432ドル。ナスダックは11日続伸。半導体のAMDが大幅高。フェイスブック親会社メタ・プラットフォームズがクラウドにAMDのプロセッサーを採用することが。NASDAQ総合指数は前日比10ポイント(0.07％)高の15,982ポイント。S＆P500指数は前日比4ポイント(0.09％)高の4,701となり、8日続伸で連日の最高値更新。
本日の東京市場は、米国市場の上昇を受けて反発スタート。243円高の2万9,750円まで上昇したが、買い一巡後は伸び悩み。ソフトバンクグループは上限1兆円の自社株買いの計画が好感され10％超の急騰。日経平均を136円押し上げたが、全体相場の軟調地合いは変わらなかった。後場寄り後から日経平均先物に断続的に売り物が嵩み、一時、266円安の2万9,240円まで急落。112円台と円高が進行したことや、昼に決算発表を行った川崎重工が下方修正を嫌気され年初来安値まで売られる等ネガティブ材料が重なった。史上最高値更新を続ける米国市場との差が開く東京市場だが、ここ数日の弱さの背景には政権に対する期待の剥落も伺える。本日後場の急落も、自公で18歳以下への現金・クーポン各5万円の給付合意との報は、選挙公約の現金10万円給付からトーンダウンの感は否めず、変革への失望感を誘ったとの見方も。 大引けの日経平均は221円安の2万9,285円。売買代金は2兆7,458億円。TOPIXは16ポイント安の2,018ポイント。
新興市場も共に続落。JASDAQは3日続落。シーズメンが急落してストップ安。フルヤ金属やＳｐｅｅｅが下落。対して、芝浦電子は通期の業績予想と配当予想を増額し一時ストップ高。ワークマンは上期の営業利益が計画を上回ったことで買われた。マザーズは続落。グローバルウェイが３日続落。クックビズはマイルストーン・キャピタルの保有比率低下が続きストップ安。一方でアスタリスクは大幅続伸。夢展望はサンリオとのコラボ商品で２日連続ストップ高。
チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線で、4本連続となった。明確に5日移動平均線を割り込み目先の調整を感じさせる。
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注目記事 Pick up
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【SBG市場席巻の背景にアクティビスト】
日本証券新聞11月10日（水）紙面1面TOP記事掲載
東芝「企業分割」 片倉「MBO」 次なるターゲットは…
ソフトバンクグループ(9984・週足)
9日の東京市場を席巻したのがソフトバンクグループ(SBG、9984)。一時12.2%高となり、売買代金でも2位のレーザーテックに3倍以上の大差を付けてトップに立った。8日午後3時の決算発表は7～9月期最終赤字3,979億円となる一方、4時55分に「上限1兆円の自社株買い」を発表したためだ。
この間のPTS(私設取引システム)の値動きを追うと、8日の東証終値から4.2%安に売られた後、自社株買い発表後に2ケタ上昇へと転じている。SBGの自社株買いは昨年3月以来。孫正義会長兼社長は決算説明会で、「うれしくて仕方がない。私も株主なので」などと語ったが、そもそも昨年6月の株主総会では、自社株買いでしか株価が上がらないとの指摘に「大概にして下さい!」と反論した経緯がある。昨春来の下降トレンドを踏まえれば、今回、「自社株買いでしか上がらない」状況を露呈してしまった形ではある。
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今日の市況概況
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11月9日（火）☆[概況/大引け]
FRB副議長の発言で利上げ前倒し観測が後退し、112円台後半に円高が進み日経平均は下落。ソフトバンクGは急反発
大引けの日経平均は221円安の2万9,285円、TOPIXは16ポイント安の2,018ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は400、値下がり銘柄数は1,719。出来高は11億9,955万株、売買代金は2兆7,458億円。
クラリダFRB副議長の発言で利上げ前倒し観測が後退し1ドル＝112円台後半の円高となったため、日経平均は3日続落となった。
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