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コラム2021年11月10日

【本日のマーケット】11月10日(水)

11月10(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場で主要3指数は反落。NYダウは3日ぶりに反落。10月の生産者物価指数が前月比0.6%上昇、前年同月比では8.6%上昇となったためインフレが警戒された。インフラ投資法関連のキャタピラーが反落し、決済サービスのペイパルの下落でビザも連想で売られた。一方、GEはヘルスケア、電力、航空の3事業別の分社化すると発表し買われ、オンラインゲームのロブロックスは決算が好感され急騰した。NYダウは112ドル(0.31%)安の36,319ドル。ナスダックは12日ぶりの反落。テスラが大幅続落となり、決済サービスのペイパルは業績見通しがアナリスト予想を下回ったため下落。NASDAQ総合指数は前日比95ポイント(0.60%)安の15,886ポイント。S&P500指数は前日比16ポイント(0.35%)安の4,685で9日ぶりの反落。

本日の東京市場は、米国市場の反落を受けて4日続落でのスタート。寄付き後は小幅安での推移となり、10時過ぎには一時プラス圏に浮上する場面も見られた。しかし、後場寄りから下げ幅を拡大し200円を超える下落幅となった。石炭や石油価格の上昇で、中国の物価が上昇したことを警戒して上海株と香港株が下落したことが重しとなった。日本では、給付策に不満の声も多く景気浮揚策への期待が後退。 大引けの日経平均は178円安の2万9,106円と4日続落。売買代金は2兆5,202億円。TOPIXは10ポイント安の2,007ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQはもみ合い。ズームは好決算で大幅高となり、ホロンは通期上方修正で買われた。東京貴宝はMBO(経営陣による買収)が発表され、買い殺到で急騰。対して、シーズメンは続落し、好決算のシンデンハイテクは材料出尽くしで下落。マザーズは反発。FRONTEOが反発し、マクアケは大幅続伸。ブレイドは今期赤字予想だが、売り上げ増のための費用が要因のため急反発。INCやロボペイは安い。

チャート上では、5本連続の陰線。一目均衡表の転換線も割り込んだ。総選挙の前の水準、2万9,000円処が目安となるか。

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注目記事 Pick up
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なぜか2極化「建設株」 その背景は…
日本証券新聞11月11日(木)紙面1面TOP記事掲載

土木に活路 災害多発で強まる国土強靭化需要

日産自動車の買い、東邦亜鉛の売りなど一連の「決算プレイ」銘柄が荒っぽい値動きを見せるなか、全般は見送り気分の強い展開。そうした流れのなかで、決算悪の三井住友建設(1821)が一時15.0%安と1月安値を割り込む一方、大幅増配への好感買いの続く大末建設(1814)は3年ぶりの高値に買い進まれ(3日間で32.8%高)、同じ建設業界でもコントラストが鮮明になっている。業界内で明暗を分けているのは大手ゼネコン4社も同様だ。

建設株といえば、みずほ証券の10月29日付ストラテジーマンスリーでも「アンダーウエート継続」とされた代表的な不人気業種の1つ。この“忘れられたセクター”が久々に話題を集めたのは8日の急落劇だ。大林組(1802)清水建設(1803)の後場の決算発表(大林組が下方修正発表)がキッカケ。翌日決算発表の大成建設(1801)鹿島(1812)も含め、6~9%台の下げを強いられた。

ところが、翌9日の鹿島は収益増額発表で下げ分を埋めての切り返し。その後も下値探りの続く清水建設(10日は2月以来の安値)とは明暗を分ける格好となった。

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今日の市況概況
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11月10日(水)☆[概況/大引け]

4日続落。海外株安と日本の給付策も失望。タイヤと非鉄が安い

大引けの日経平均は178円安の2万9,106円、TOPIXは10ポイント安の2,007ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は873、値下がり銘柄数は1,213。出来高は11億5,329万株、売買代金は2兆5,202億円。
日経平均は4日続落。米国株反落に加え、日本の経済対策で給付策が18歳以下に限定され、しかも10万円のうち現金は5万円で、残りは子育て関連に使途を限定したクーポン券となることが失望された。
中国の10月の卸売物価指数が前年同月比13.5%上昇し、上海株と香港株は反落したことも重しとなった。

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