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コラム2021年11月11日

【本日のマーケット】11月11日(木)

11月11(木)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは続落。10月の消費者物価が前月比0.9%上昇、前年同月比6.2%上昇し、エネルギーと住居費、食品、自動車の値上がりが反映された。インフレ警戒で長期金利が上昇し、ハイテク株が売られたため、ナスダックの下落率が大きかった。食事宅配を手掛けるドアダッシュは好決算に加えて、フィンランドのフードデリバリー企業ウォルト・エンタープライゼズを買収すると発表したことで買われた。NYダウは240ドル(0.66%)安の36,079ドル。ナスダックも続落。エヌビディアやAMDなど半導体関連の下げが目立った。暗号資産(仮想通貨)交換業者のコインベースは7~9月期の売上高が4~6月期比41%減少したことで売られた。NASDAQ総合指数は前日比263ポイント(1.66%)安の15,622ポイント。S&P500指数は前日比38ポイント(0.82%)安の4,646。

本日の東京市場は、米国市場の下落を受けて小幅安で寄り付いた後、直ぐに切り返し5日ぶりの反発。ジリ高の展開となり、229円高の2万9,336円まで買われた。後場からは上値が抑えられたが2万9,200円台をキープ。昨日までの4日続落で687円下落となったが、明日に控えるオプションのSQに絡んだ先物売りの思惑が伺える。 大引けの日経平均は171円高の2万9,277円と5日ぶりの反発。売買代金は2兆4,883億円。TOPIXは6ポイント高の2,014ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQはもみ合い。ウエストHDとフルヤ金属、芝浦電子が買われた。シダックスは上期の業績改善でストップ高。対して、シーズメンは3日続落。ANAPは反落した。マザーズは反落。日本電解は業績下方修正で朝方ストップ安となったが、その後下げ幅を縮めた。グローバルウェイはストップ安、INCは5日続落。一方、サンアスタリスクは上方修正で、サイバーバズは今期回復予想でそれぞれストップ高。

チャート上では、6日ぶりの陽線。昨日の陰線を包み込み、5日移動平均線(2万9,357円)目前まで上昇となった。早晩にここを上抜けるかが目先のポイントとなる。

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「海外投機筋参戦で3万円へ」 JPモルガン証券 高田将成クオンツストラテジストに聞く
日本証券新聞11月12日(金)紙面1面TOP記事掲載

米国株に高値波乱も どうなる外国人売買と東京市場

新値街道をひた走ってきた米国株も足元ではさすがに高値波乱の様相。海外勢に“制空権”を握られた格好の東京市場はここからどうなるのか。季節的に11、12月は「外国人買い越し月」であり、11日寄り前発表の財務省統計では外国人は前週も買い越しとなっている。海外ヘッジファンドの売買動向などに詳しいJPモルガン証券の高田将成クオンツストラテジスト(写真)に外国人動向や日本株の行方などについて話を聞いた。

――高田さんには野村証券時代に何度もお話をお聞きした。JPモルガン証券に移られたのは。

「9月1日付だがレポート発行は今月からだ」

――需給などの分析手法に変化はあるのか。

「大枠は同じだが、より東京市場や日本株にフォーカスし、国内投機家などにも対象を広げた」

――前週のレポートで「海外投機筋の買い参戦で日経平均3万円を目指す動きへ」としていた。

「国内の衆院選と米国FOMC(連邦公開市場委員会)という市場注視の2大イベントを大過なく通過した。欧米ほどではなくとも、決算内容も決して悪くはない。大手ヘッジファンドにとって日本株はかなりのアンダーポジションであり、米国株に高値警戒感が生じるなか、割安感を残す日本株に資金を振り向けても不思議はない。日本の中長期運用プレーヤーの持ち高がさほど積み上がっていないことも見通しの背景だ」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月11日(木)☆[概況/大引け]

5日ぶりに反発。中国の不動産業界再編期待が支えに。レーザーテックやファナック、昭和電工、大平洋金属が高い

大引けの日経平均は171円高の2万9,277円、TOPIXは6ポイント高の2,014ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は860、値下がり銘柄数は1,233。出来高は11億9,030万株、売買代金は2兆4,883億円。
日経平均は5日ぶりに反発。中国で当局が不動産分野のM&Aについて「三条紅線」(3つのレッドライン)と呼ばれる不動産部門の負債比率規制を緩和するよう求めたと報じられたため、業界再編期待が抱かれ、中国不動産バブル崩壊に対する不安心理がやや軽減された。

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