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コラム2021年11月17日

【本日のマーケット】11月17日(水)

11月17(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反発。10月の鉱工業生産指数は前月比1.6%上昇し、市場予想の0.7%上昇を上回り、10月の小売売上高も前月比1.7%増と市場予想の1.4%増を上回った。ホームセンターのホームデポとロウズ、クレジットカードのマスターカードといった消費関連が物色された。NYダウは54ドル(0.15%)高の36,142ドル。ナスダックも反発。電気自動車のリビアンとルーシッドが買われ、半導体のAMDと通信機器のクアルコムも高い。NASDAQ総合指数は前日比120ポイント(0.76%)高の15,973ポイント。S&P500指数は前日比18ポイント(0.39%)高の4,700。

本日の東京市場は、米国株の上昇一服を受けて小幅高でのスタート。寄付き直後に101円高の2万9,909円まで買われたが、前日まで4日続伸となっていたことから利食い売りが先行して反落。また、政府・与党が金融所得課税強化に向けて議論を本格化するとの報道もあり、買いを見送る展開となった。個別では、米国でフィラデルフィア半導体指数の最高値更新を受けて、東京エレクトロンやSCREENホールディングスが3%超の上昇となり、共に上場来高値を更新。レーザーテックは5.3%の上昇で上場来高値更新と、全体相場とは対照的な動きとなった。大引けの日経平均は119円安の2万9,688円と5日ぶりの反落。売買代金は2兆7,424億円。TOPIXは12ポイント安の2,038ポイント。

新興市場は堅調展開。JASDAQ平均は5日続伸。シンバイオ製薬がストップ高。トレードワークスはコネクテッドコマース社との業務提携でストップ高。リチウムイオン電池関連の田中化研が一段高。対して、セプテーニは三菱UFJモルガンの格下げで反落。マザーズ総合指数はもみ合いで4日ぶりに小反落。FRONTEOは2日連続ストップ高。CCTが大幅続伸。一方でアスタリスクは反落し、ベルトラは新株予約権発行の発表でストップ安。ジモティーは立会外分売で下落。

チャート上では、寄付き高値の陰線。5日移動平均線(2万9,632円)がサポートとなった。3万円を目前に上値の重さが感じられる。

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注目記事 Pick up
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懸念乗り越え 3万1000円へ 三井住友DSアセット 市川雅浩氏
日本証券新聞11月18日(木)紙面1面TOP記事掲載

金融増税、中国リスク、スタグフレーション…

岸田文雄首相の経済対策への市場評価はそれほど高くないものの、当面は過度な懸念事項は見当たらない――。三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト(写真)はこのほど開いたメディア向け勉強会で、指摘されているリスクを一つずつ検証。国内外とも当面、株価にとっては追い風であるとの見通しを示した。

第2次岸田内閣の発足に伴い、「新しい資本主義」として子育て世代への給付金を目玉とする経済対策が打ち出された。19日に閣議決定される見込み。しかし、岸田首相が財政再建の旗を降ろしておらず、将来的な増税も予想されることから、「現金給付しても景気刺激効果が低下する恐れがある。市場は構造改革や規制緩和を柱とする成長戦略を望んでいる」と指摘。通常、総選挙後3カ月は蜜月関係にあった株価だが、「今回はそもそもご祝儀相場自体になっていない」としている。今後についても、17日に時事通信が「金融課税強化を岸田政権の重点課題に位置付ける」と報じており、市場との関係改善は厳しそうだ。

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今日の市況概況
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11月17日(水)☆[概況/大引け]

利食い売りで5日ぶりに反落したが、半導体関連は好調を継続

大引けの日経平均は119円安の2万9,688円、TOPIXは12ポイント安の2,038ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は410、値下がり銘柄数は1,706。出来高は11億7,339万株、売買代金は2兆7,424億円。
利食い売りが影響し、日経平均は5日ぶりに反落となった。

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