12月29日（水）のマーケット 
前日の米国株式市場でNYダウは5日続伸。疾病対策センターが新型コロナウイルスの検査で陽性と判定された場合の隔離期間の指針を改訂し、無症状の場合は従来の10日から5日に短縮した。これを受けて、ボーイングやディズニーが買われ、消費関連のウォルマートも上昇した。NYダウは95ドル（0.26％）高の36,398ドル。ナスダックは5日ぶりに反落。半導体関連のエヌビディアと暗号資産のコインベースやワクチン関連のモデルナが売られたが、アメリカン航空は買われた。NASDAQ総合指数は前日比89ポイント(0.56％)安の15,781ポイント。S＆P500指数は前日比4ポイント(0.10％)安の4,786。
本日の東京市場は、小反落でのスタート。直ぐに前日終値近辺に戻し、プラス圏に浮上する時間帯も見られた。2万9,000円前後で推移していたが、10時過ぎから先物主導で下げ幅を拡大。一時は339円安の2万8,729円まで売られた。売り一巡後は2万8,800円台での値動きとなったが、東証1部全体では上昇銘柄数の方が下落銘柄数よりも多い状態。大引けの日経平均は162円安の2万8,906円。売買代金は2兆392億円。TOPIXは6ポイント安の1,998ポイント。
新興市場は続伸。JASDAQでは出前館と３Ｄマトリックスやイメージ情報が買われ、トヨタやマツダが22年に「高速道路で手放し運転」機能を普及車に標準搭載と報じられ、自動運転関連のアイサンテクが大幅高。一方、東洋合成は三菱ＵＦＪモルガンの目標株価引き下げが響いた。マザーズではＦＲＯＮＴＥＯが反発し、直近新規公開株のセキュアとエフコードが急騰。サイエンスアーツとアスタリスクは売られた。
チャート上では、上下に長いヒゲを伴う陰線。75日移動平均線（2万9,043円）で跳ね返され、200日移動平均線（2万8,830円）がサポートとなった格好。このまま200日移動平均線は死守したいところ。
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注目記事 Pick up
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【年間上昇ランキングで振り返る2021年相場】
日本証券新聞12月30日（木）紙面1面TOP記事掲載
キーワードは「市況高騰」＆「再編期待」 海運、半導体、臨時総会…
間もなく終幕となる2021年相場。28日時点の年間上昇率上位の顔触れを見ると、「市況」と「再編」を軸に展開した1年だったことが浮かび上がってくる。前者で言えば、海運市況高騰を受けて2、5、15位に大手3社が並んだほか、25位にユナイテッド海運。表からは漏れるが、乾汽船も32位に位置付けられる(東証1部、2部、マザーズ、JASDAQの上昇率上位100銘柄ランキング)。
むろん市況高は海運だけではない。半導体関連では、9位レーザーテック、26位伯東のほか裾野銘柄も散見される。そして、「いかにも」といった感じの市況関連で、(8日付本紙にインタビュー記事掲載の)著名投資家大株主登場でも話題を呼んだ三井松島HDが22位に位置付けられる。
ちなみに、レーザーテックは19年実質3.9倍高、昨年2.1倍高に続いて、今年も2.9倍高。
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今日の市況概況
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12月29日（水）☆[概況/大引け]
反落。半導体関連に利食い売り。レノバは大幅3日続落。海運が買われ、ライドオンエクスプレスが切り返す
大引けの日経平均は162円安の2万8,906円、TOPIXは6ポイント安の1,998ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,588、値下がり銘柄数は546。出来高は8億5,258万株、売買代金は2兆392億円。
オミクロン株の拡大と中国不動産リスクが警戒され、日経平均は先物主導で売られたが、東証1部市場全体では上昇銘柄数の方が下落銘柄数よりも多い状況だった。
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