8月9日（火）のマーケット 
8月8日の米国株式市場は買い先行で始まったが伸び悩み、NYダウは小幅続伸。半導体のエヌビディアはゲーム市場減速の影響を受け、第2四半期の売上高見通しを第1四半期比19％減と発表したことで、他の半導体株も売られた。10日に7月の消費者物価指数の発表を控え、様子見姿勢となる中、インターネット上で囃される「ミーム株」のAMCエンターテインメントやゲームストップに物色が向かった。NYダウは前日比29ドル(0.09％)高の32,832ドル。ナスダックは小幅続落。エヌビディアとAMD、マーベル・テクノロジーといった半導体関連が売られた。バイオ医薬品のグローバル・ブラッド・セラピューティクスは、ファイザーから買収が発表され、上昇した。NASDAQ総合指数は前日比13ポイント(0.10％)安の12,644ポイント。S＆P500指数は前日比5ポイント(0.12％）安の4,140。
日経平均は２万8000円割れ。プライム市場では、ソフトバンクＧが巨額赤字決算で売られ、自社株取得枠も上限金額が昨年11月設定分に比べ少額だったこともマイナス視された。東京エレクは第１四半期の減益と半導体前工程製造装置市場の前提を下方修正したことが響いた。ソニーＧも安い。メルカリは赤字決算を嫌気。一方、三井松島は続伸。トレンドマイクロはバリューアクト・キャピタルの保有判明で急騰。ＬＩＴＡＬＩＣＯは野村証券が格上げしストップ高。
スタンダード市場はもみ合い。光ビジネスフォームは通期予想を減益・減配から増益・増配に上方修正しストップ高。ＳＫエレクは通期予想を上方修正し、配当予想を大幅増としストップ高。一方、シンワワイズは大幅安。住石ＨＤとアルメディオが売られた。
グロース市場は反発。ＪＴＯＷＥＲは決算が好感され大幅高。シンバイオ製薬は米国立神経疾患・脳卒中研究所と注射剤の共同研究試料提供で大幅続伸。ＧＭＯＦＧは通期の売上高予想の上方修正で買われた。直近新規公開株ＨＯＵＳＥＩとクラシコムは大幅反落。
チャート上では、陰線となり2万8000円割れ。5日移動平均線（2万8019円）をわずかながら割り込み、上値の重さを感じさせる展開となった。
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注目記事 Pick up
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【孫社長、家康像で“慢心”反省 SBG 史上最大の3.1兆円赤字】
日本証券新聞８月10日（水）紙面1面TOP記事掲載
ビジョンファンドのリストラも
ソフトバンクG(9984・P)が8日開示した2023年3月期第1四半期(4～6月)決算で最終損益は3兆1,627億円の赤字(前年同期は7,615億900万円の黒字)と日本企業の四半期決算としては過去最悪となった。株価は一時8.0%安と大幅反落。同日の決算説明会で孫正義代表取締役会長兼社長執行役員は「前の四半期と合わせて5兆円の赤字を出したことをしっかり反省して戒めとしていきたい。大きな利益になればやや有頂天になる自分が、今となれば恥ずかしい」と弁明しきりだった。
決算発表の冒頭、徳川家康が武田信玄に負けて命からがら逃げ出した後、慢心を戒めるために描いたとされる「しかみ像」を大写しにして、今の正直な心境だとした。
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今日の市況概況
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８月９日（火）☆[概況/大引け]
2万8,000円割れ。東京エレクとソフトバンクGが押し下げた。トレンドマイクロとLITALICOは急騰
大引けの日経平均は249円安の2万7,999円、TOPIXは14ポイント安の1,937ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は582、下落銘柄数は1,198。出来高は11億2,524万株、売買代金は2兆8,774億円。
日経平均は2万8,000円割れ。東京エレクトロンが日経平均を144円押し下げ、ソフトバンクグループは84円のマイナス寄与。
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