8月10日（水）のマーケット 
8月9日の米国株式市場は下落し、NYダウは反落。半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーは6～8月(第4四半期)の売上高が従来の会社予想レンジの下限、ないしそれを下回る可能性があるという見通しを示した。顧客が在庫削減に動いていることが要因。NY証券取引所ではロブロックスやショッピファイ、セールスフォースが売られ、AMCエンターテインメントも反落。一方、石油会社のオキシデンタル・ペトロリアムは、投資会社のバークシャー・ハザウェイが買い増したことで上昇した。NYダウは前日比58ドル(0.18％)安の32,774ドル。ナスダックは3日続落。エヌビディアとAMD、マイクロンが売られ、テスラとコインベースも安い。NASDAQ総合指数は前日比150ポイント(1.19％)安の12,493ポイント。S＆P500指数は前日比17ポイント(0.42％）安の4,122。
日経平均は続落。米国株下落と今晩の米７月消費者物価（CPI）の発表前で手控え。プライム市場では、レーザーテックと東京エレク、ソニーＧ、メルカリが売られ、トレンドマイクロは株主還元や財務方針に変更はないとコメントし反落。ＯＡＴアグリオは上方修正したが材料出尽くしで、医療ビッグデータのＪＭＤＣは好決算だったがサプライズはないという見方で売られた。レノバが反発し、ロート製薬とＪリースは好決算で大幅高。マツダは第２四半期の回復に自信で上昇となった。
スタンダード市場は小幅安。セプテーニは業績予想を上方修正したが、織り込み済みで大幅安。ワークマンはいちよし経済研が格下げしたことで売られた。直近新規公開株の日本ビジネスシステムは大幅反落。ハーモニックが買われ、名村造船と玉井商船が高い。
グロース市場は反落。シンバイオ製薬とＧＮＩが反落し、ＭＴＧは通期予想を下方修正したことで下落。ＪＴＯＷＥＲは続伸。建築図面・現場管理アプリのスパイダープラスは上期営業赤字だったが、チェンジと自治体ＤＸ推進で業務提携を結んだことで買われた。
チャート上では、連日の陰線となり5日移動平均線（2万8,035円）を下放れた。一目均衡表の転換線（2万7,904円）も割り込み、目先の調整色がうかがえる。
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注目記事 Pick up
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【“最大のイベント”CPIをどう読むか ニッセイ基礎研究所 井出真吾チーフ株式ストラテジストに聞く】
日本証券新聞８月12日（金）紙面1面TOP記事掲載
視線の先にジャクソンホール 休み中のPPIも焦点
今週最大の“注目イベント”と言えば、10日の米国消費者物価指数(CPI、7月分)発表だ。米国金融政策に直接の影響を与える重要指標であり、インフレ加速への懸念が強まった今春以降は特に、CPI発表を受けて相場急落となるケースも目立つ。表のように、発表日のニューヨークダウは前月まで6連敗となっている。引け後の発表を控えた10日の東京市場は見送り気分が支配。CPI上振れ→インフレ懸念→金利上昇を警戒する格好でグロース株中心に売りが広がり、一時270.50円安となる場面があった。幸か不幸か東京市場は山の日(11日)休場控え。2日間の海外市場動向を織り込むことになる週末12日は「海外発の急落」となるのか、それとも「アク抜けの急反発」か…。
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今日の市況概況
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８月10日（水）☆[概況/大引け]
続落。半導体関連が続落となり、トレンドマイクロは反落。ロート製薬とJリース、東洋エンジは好決算で買われた
大引けの日経平均は180円安の2万7,819円、TOPIXは3ポイント安の1,933ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は874、下落銘柄数は896。出来高は10億5,522万株、売買代金は2兆5,809億円。
前日の米国株安と今晩の米消費者物価指数の発表を控え、日経平均は続落。
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