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コラム2022年9月15日

【本日のマーケット】9月15日(木)

9月15(木)のマーケット                                                                   

9月14日の米国株式市場は小反発。8月の卸売物価指数が前年同月比8.7%上昇し、予想の8.8%上昇を下回り、7月の9.8%上昇から鈍化したが、FRBの利上げ加速という見方に変化はない様子。NYダウは前日終値を挟んだ動きとなり、終盤に219ドル安を付けたが、リバウンド狙いの買いが入り、取引終了にかけて小幅高に持ち直した。米国政府は原油価格が1バレル=80ドル程度に下落した段階で、戦略石油備蓄の補充を始める可能性があると報じられ、NY原油先物が反発し、1バレル=88.48ドル(前日比1.17ドル高)となった。原油高を受けて石油関連が買われた。ジョンソン&ジョンソンは自社株買いを発表したことで上昇。バイデン政権が8月に成立させた歳出法に、自社株買いへの1%の課税が来年から導入されることが盛り込まれたため、駆け込みでの動きとなっている。NYダウは前日比30ドル(0.10%)高の31,135ドル。ナスダックではテスラやスターバックスが高い。NASDAQ総合指数は前日比86ポイント(0.74%)高の11,719。S&P500指数は前日比13ポイント(0.34%)高の3,946。

日経平均は小反発。Wスコープは仏子会社による新規事業を発表したことで買われた。JALやJR東などインバウンド関連は堅調。アルヒはSBIによるTOBが発表されストップ高となり、ラクスルは今期大幅増益見通しでストップ高を演じた。ギフトは好決算で急騰し、パーク24は業績上方修正が好感された。一方、レーザーテックと三井ハイテクが売られ、鉄鋼や紙パルプ、非鉄といった素材関連は安い。KADOKAWAは会長が逮捕されたことで下落。

スタンダード市場では、リチウムイオン電池関連の田中化研が6日続伸。リサイクル関連のアサカ理研は大幅高。モデルナが日本にワクチン製造拠点の意向で、注射剤用アンプルの不二硝子が大幅続伸、神栄は子会社の温度ロガーがワクチン輸送用フリーザーに搭載された経緯で買われた。

グロース市場では、好決算を発表したANYCOLORとINTLOOPがストップ高となり、ビジョナルが大幅高。AppBankとアクリートが大幅高。リサイクル関連のアミタがストップ高。ワンプラは業績予想を下方修正し急落した。直近新規公開株のジャパニアスは続落。

チャート上では十字足を示現。昨日の安値を割り込むことなく推移したが、商いも薄く様子見姿勢の強い1日となった。

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日本株“一人負け”返上なるか!?
日本証券新聞9月16日(金)紙面1面TOP記事掲載

次はMSCI 向こう1カ月の日米相対株価と為替が焦点に

米国株の小反発を受けてひとまず落ち着きを取り戻した15日の東京市場だが、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過するまでは動きづらさは否めない。“コロナ水際対策”緩和期待から目先人気はインバウンド関連に向かった。そうした銘柄の1つに、2015年以来の高値を更新したサンリオ(8136・P)も挙げられるが、実はこの株、16日引けで実施される(海外投資家ご用達指数の)FTSEの半期見直しにおける新規採用銘柄でもある。

今回の同指数採用はREIT(不動産投信)2銘柄を含む4銘柄で、除外が2銘柄。

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今日の市況概況
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9月15日(木)☆[概況/大引け]

米経済指標を控え、反発は小幅。Wスコープが買われ、インバウンド関連は堅調。鉄鋼株は下落

大引けの日経平均は57円高の2万7,875円、TOPIXは2ポイント高の1,950ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は960、下落銘柄数は773。出来高は8億9,754万株、売買代金は2兆3,326億円。
米国株式が小反発となったため、日経平均もリバウンド狙いの買いが入ったが、今晩の米国で8月の小売売上高や鉱工業生産が発表されるため、様子見姿勢から上げ幅は小幅にとどまった。

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