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コラム2022年10月4日

【本日のマーケット】10月4日(火)

10月4(火)のマーケット                                                                   

10月3日の米国株式市場は3日ぶりに急反発。英国政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明したことを受けて、英国債利回りが低下した。米国では9月のISM製造業景況指数が50.9と、8月の52.8から低下し、市場予想の52.3も下回った。新規受注指数が大きく低下したことが響いた。米国債利回りも低下し、米国株は反発。ビザやマスターカード、ホームデポなどなどの消費関連が買われた。OPECプラスが5日に開く会合で減産検討と報じられ、原油先物が反発したため、エクソンモービルなどの石油株も高い。NYダウは前日比765ドル(2.66%)高の29,490ドル。ナスダックではアップルやマイクロソフトが買われたが、テスラは第3四半期(7~9月)の世界出荷台数がアナリスト予想に届かなったことで急落した。NASDAQ総合指数は前日比239ポイント(2.27%)高の10,815。S&P500指数は前日比92ポイント(2.59%)高の3,678。

英所得税最高税率の引き下げ案撤回や米金利低下で米国株が大幅反発となり、東証プライム市場は全面高で日経平均は2万7000円に急接近。ソフトバンクGやキーエンス、メルカリ、武田薬が買われ、伊藤忠は業績上方修正と増配と自社株買いを発表し大幅高。他の商社株も連想で買われた。クスリのアオキは第1四半期好決算で急騰。円谷フィールズはSBI証券による新規「強気」で値を飛ばした。一方、ネクステージは通期予想据え置きで急落した。

スタンダード市場では、クルーズが子会社が参画するプロジェクトのトークンが暗号資産取引所に上場されると発表し急反発。九州地盤のラーメン屋のワイエスフードは中国人仕手連合の思惑でストップ高。アースインフィニティや東映アニメが高い。セキチューとテクノクオーツは下落。

グロース市場では、ANYCOLORは信用取引規制が取られたが、大幅反発。ビジョナルは4日続伸。マイクロ波化学がストップ高。リサイクル関連のアミタは4日ぶりに反発。直近新規公開株でグッピーズとプログリットは買われたが、グラッドキューブとeWeLLは売られた。

チャート上では、「陽の丸坊主」の大陽線。大きくギャップアップとなり、頭を押さえられていた5日移動平均線(2万6,348円)を一気に飛び越えて、2万7,000円目前まで迫った。次は2万7,300~400円台に集中する25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線にチャレンジとなる。

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怒りの776円高(今年4位)
日本証券新聞10月5日(水)紙面1面TOP記事掲載

日経平均急伸後の展開は そして一段のリバウンド候補は

ニューヨークダウ「765.38ドル高」を受けて始まった4日の日経平均は「776.42円高」。2万7,000円まで10円足らずに迫った(今年の上昇幅4位)。9月13日以来「3週ぶりの続伸」というあたりにも最近の苦境ぶりがうかがわれる。

既に3日立ち会い中に伝えらえれていたものの、英国減税策の一部撤回が一段の混乱回避につながるとされ、また、米国経済指標が予想を下回って長期債利回りが急低下したことも安心感を誘った。市場では、(9月8~13日のように)「買い戻し主導で戻りは短命」との声も少なくはない。とはいえ、今年3、5、6月など2万6,000円を割っていったん底を入れた場面では、半月から1カ月程度は戻りが続いてきた経緯がある。

超短期的に見ても、600円を超える上昇は今年8度目だが、過去の「翌日の騰落」は6勝1敗で、現在6連勝中だ。

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今日の市況概況
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10月4日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は2万7,000円に接近。英国の所得税最高税率引き下げ案の撤回で不安心理が後退。全面高で特に商社が高い

大引けの日経平均は776円高の2万6,992円、TOPIXは59ポイント高の1,906ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,777、下落銘柄数は52。出来高は13億7,866万株、売買代金は3兆2,293億円。
英国政府が「所得税の最高税率を引き下げる案を撤回する」と表明したことを受けて、英国債利回りが低下した。
高インフレが進む中で、財源なき大型減税と規制緩和により経済成長を促すという政治的賭けは失敗に終わるという見方が大勢で、金融市場は混乱していたが、撤回にされたことで、その不安感が後退した。

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