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コラム2022年10月6日

【本日のマーケット】10月6日(木)

10月6(木)のマーケット                                                                   

10月5日の米国株式市場は3日ぶりに小反落。9月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が20万8千人増加となり、市場予想の20万人を上回り、8月も13万2千人増加から18万5千人増加へと上方修正された。雇用拡大による賃金インフレ圧力が続くという見方で、FRBの大幅利上げ鈍化期待が後退したため、NYダウは序盤に429ドル安(2万9,886ドル)となった。9月のISM非製造業景況指数が56.7と8月の56.9から小幅低下したが、市場予想の56.0までは低下しなかった。NYダウは3万ドル割れの水準では押し目買いが入り、下げ幅を縮め、終盤に138ドル高(3万454ドル)となったが、取引終了にかけて値を消した。ゴールドマン・サックスはアトランティック・エクイティが投資判断を「アンダーウェート」に引き下げたことで売られた。投資銀行業務の低迷に加え、株式市場の低迷が銀行やトレーディング、資産運用の収益を圧迫していると予想。景気敏感株のフェデックスも売られた。一方、OPECプラスの減産決定でエクソン・モービルは上昇。NYダウは前日比42ドル(0.14%)安の30,273ドル。ナスダックではテスラは反落し、ソーラー発電用のマイクロインバータのエンフェーズ・エナジーが大幅安となった。NASDAQ総合指数は前日比27ポイント(0.25%)安の11,148。S&P500指数は前日比7ポイント(0.20%)安の3,783。

日経平均は買い戻しが続き4日続伸となったが、200日移動平均線や25日移動平均線付近で上値抑制となった。プライム市場では、レーザーテックが東海東京調査センターの格上げもあり5%超の急騰。他の半導体関連も上昇した。楽天Gは楽天証券にみずほ証券が出資するとの報道を受け買われた。海運と不動産も上昇。オーバルはストップ高。薬王堂は上期決算を受け、いちよしが格上げ。三陽商会は通期予想の上方修正を好感。イオンはイオンリテールが第2四半期に赤字だったため売られた。ウェザーニューズは第1四半期が営業減益で大幅安。

スタンダード市場では、フェローテックとクローズが反発し、「経営塾」運営のセルムはリスキング関連として注目されストップ高。9月の下落率が大きかったソレキアが切り返しストップ高となった。一方、Eインフィニティは信用取引規制で急反落。三ッ星は8日続落となった。

グロース市場では、霞ヶ関キャピタルが大幅続伸。Birdmanはスマホを使った「さわれるライブ 5D LIVE」の第1弾を発表し一時ストップ高。料金値上げのヌーラボは2日連続ストップ高。リプロセルが高い。ANYCOLORは続落、ラバブルは信用取引規制で大幅安。

チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。200日移動平均線(2万7,316円)、25日移動平均線(2万7,364円)にタッチするも頭を押さえられた。上方には分厚い一目均衡表の雲領域の下限(2万7,371円)も控えている。

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どうなる?!“暫定プライム銘柄”
日本証券新聞10月7日(金)紙面1面TOP記事掲載

7日引け後に「TOPIX段階的ウエイト低減銘柄」を公表

週末7日引け後に「TOPIX段階的ウエイト低減銘柄」が公表される。旧東証1部全銘柄で構成されてきたTOPIX。4月4日の東証市場改革を経た現状も顔触れは変わっていないが、プライム銘柄の主要基準である「流通時価総額100億円」を満たしていない銘柄は、今月末から2025年1月末まで四半期ごとに10回に分けて構成ウエートが削減され、最終的にTOPIXから除外されることになる。対象となる銘柄が発表されるわけだ。

注目されるのは経過措置適用(「上場維持基準の適合に向けた計画書」提出)によって、暫定的にプライム市場に上場した旧東証1部の293銘柄だ。最初に3つの新市場区分が発表された1月11日に続く、もう1つの判定結果発表となる。

“暫定上場”企業の多くには市場残留に向けた努力の跡もうかがわれる。

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今日の市況概況
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10月6日(木)☆[概況/大引け]

4日続伸だが25日線で上値抑制。半導体関連や楽天G、海運、不動産が上昇

大引けの日経平均は190円高の2万7,311円、TOPIXは9ポイント高の1,922ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,338、下落銘柄数は414。出来高は11億3,943万株、売買代金は2兆7,186億円。
日経平均は買い戻しが続き4日続伸となったが、25日移動平均線では上値が抑制された。

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