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コラム2022年11月15日

【本日のマーケット】11月15日(火)

11月15(火)のマーケット                                                                   

11月14日の米国でブレイナードFRB副議長が、「利上げペースを鈍化させることが近いうちにおそらく適切になると思うが、本当に強調すべきことは、我々にはさらにやるべきことがあるということだ」とインタビューで述べた。利上げペース鈍化発言が注目され、NYダウは中盤に買われたが、終盤に反落した。ホームデポやウォルマートが売られた。NYダウは前日比211ドル(0.63%)安の33,536ドル。ナスダックは反落して始まり、中盤に小幅高となり、再び下落した。テスラやアマゾン、マイクロソフトが安い。ただ、AMDはUBSによる投資判断引き上げで買われ、モデルナは二価ワクチンのブースター接種による変異株への抗体レベルが上がったと発表したことで上昇した。NASDAQ総合指数は前日比127ポイント(1.12%)安の11,196。S&P500指数は前日比35ポイント(0.89%)安の3,957。

日経平均は前日終値を挟んで、狭い値幅での推移。14日の米中会談を受けて、香港株が4%超上昇したことが下支えとなり小反発となった。プライム市場では、半導体検査装置のレーザーテックが7日続伸。三井住友は自社株買いを好感。ロシュの治験失敗でエーザイが買われた。日本製鉄や冶金工などの鉄鋼株が堅調。一方、リクルートは7~9月期が営業減益だったことで反落し、SMCは通期営業利益予想を下方修正したことで下落した。東邦チタニウムは輸出契約価格交渉の目線が低く、来期のマージン改善期待が後退し売られた。

スタンダード市場では、Abalanceが欧米向け太陽光パネル受注が想定以上で通期予想を上方修正したため急騰。フェローテックは通期の業績予想と配当予想を上方修正し大幅高。パチンコ・パチスロ機のユニバーサルは上期黒字転換で買われた。PKSHAは今期横ばい予想で大幅安。

グロース市場では、クラウド型会計・人事労務ソフトのフリーが先行費用増加で第1四半期が赤字拡大だったが、有料課金ユーザー企業数が強い伸びを続けているため買われた。エネチェンジはEV充電器の設置増期待で高い。グラッドキューブやデジタリフト、Atlasは大幅安。

チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陽線。上値は重く、狭いレンジ内での推移となったが、5日移動平均線(2万7,875円)がサポートラインとなった。

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「利益率」で読む日本企業
日本証券新聞11月16日(水)紙面1面TOP記事掲載

内需系と外需系 コスト構造が真逆の背景とは

4~9月期決算発表が一巡した。既に一連の金融イベント(とそれに伴う乱高下)を通過しており、ここからは企業業績を精査する局面となろうか。15日付日本経済新聞には「製造業、下期2%減益へ」とあり、円安メリットを生かしきれない日本企業の現状が浮き彫りとなっている。

大和証券が10日時点で(時価総額の88.0%をカバー)、金融業を除くTOPIX銘柄の売上高営業利益率を試算したところ、7~9月期は前年比6.9%となった。2021年4~6月期の9.0%をピークに減少トレンドが続いており、20年7~9月以来2年ぶりの低水準だ。売上高の前年比22.5%増に対して営業増益率が8.0%にとどまったためで、円安とも相まった原材料費比率上昇が背景にある。

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今日の市況概況
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11月15日(火)☆[概況/大引け]

上値が重い。鉄鋼や非鉄といったバリュー株が買われた。日医工は1株36円のスクイーズアウトでストップ安

大引けの日経平均は26円高の2万7,990円、TOPIXは7ポイント高の1,964ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,092、下落銘柄数は678。出来高は12億1,130万株、売買代金は3兆1,707億円。
14日に米中首脳会談が行われ、今後も対話を続ける方針を示したため、15日の香港株は上昇したが、日経平均は上値が重い状態だった。

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