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コラム2022年11月16日

【本日のマーケット】11月16日(水)

11月16(水)のマーケット                                                                   

11月15日の米国で10月生産者物価が前年同月比8.0%上昇と9月の同8.4%上昇から伸び率を縮め、市場予想の8.3%上昇も下回った。FRBによる金融引き締めペースの減速期待から米国株は反発して始まった。だが、ロシア軍によるウクライナへのミサイル攻撃が国境を越えて、隣接するポーランド東部の村に着弾したと報じられたため、上げ幅を縮めた。NYダウは下落に転じた後、小反発で取引を終えた。NY証券取引所ではウォルマートやホームデポが買われ、ユナイテッドヘルスは売られた。NYダウは前日比56ドル(0.17%)高の33,592ドル。ナスダックも上げ幅を縮めたが、前日比マイナスまでは売られなかった。テスラやエヌビディア、AMD、クアルコムが買われた。NASDAQ総合指数は前日比162ポイント(1.45%)高の11,358。S&P500指数は34ポイント(0.87%)高の3,991。

ウクライナ隣国のポーランドにミサイルが着弾したことを受けて、日経平均は朝方247円安。その後、バイデン米大統領がミサイルの軌跡からロシアからの発射とは考えにくいと発言したため切り返した。地政学リスクが警戒され商品市況高となったため、プライム市場では、エネルギー関連の三井松島や商社が買われた。米ハイテク株高でソフトバンクGが高い。ソシオネクストは好調継続。三陽商会は自社株買いを発表し急伸した。オリンパスやソニーG、ローム、東京海上は安い。

スタンダード市場では、Abalanceが6日続伸。フェローテックとタカトリは続伸となり、壽屋は2日連続ストップ高。ラーメン店のYSフードは青柳和洋氏の持ち株比率上昇で大幅高。一方、ハーモニックドライブはナブテスコが売却したため大幅安。大森屋は今期減益予想で下落。

グロース市場では、マイクロ波化学が三井化学にマイクロ波を用いた炭素繊維製造用実証設備供給でストップ高。アミタはグループ会社が三菱UFJ銀行と東京海上日動火災と業務提携でストップ高。EDPは5日続伸、プレイドは急反発。アドベンチャーは反落し、ベースフードが安い。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う十字足。下ヒゲ部分では5日移動平均線を割り込むも、切り返して2万8000円台乗せ。底堅さを見せ、前日比プラス圏で大引けを迎えた。

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「良い自社株買い」を探せ
日本証券新聞11月17日(木)紙面1面TOP記事掲載

なぜ!? ガバナンスが悪いほどパフォーマンス良好

決算発表は一巡しても自社株買い発表は、なお継続中。発行済み株式の2.65%規模となったテセック(6337・S)は一時9.6%高で昨年6月以来の高値。ニチレイも2月以来の高値に上放れるなど感応度の良さは相変わらずだ。ここでは、自社株買いに関する非常に興味深い視点を紹介したい。SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリスト(写真)が発行した15日付レポート「良い自社株買い、悪い自社株買い」だ。

伊藤氏と言えば、日経ヴェリタスのアナリストランキング・クオンツ部門で4年連続2位。それも、トップとの差を2年前の35.1%から昨年6.4%、今年6.2%へと着実に縮め、来春の奪首をうかがう位置に付けている。その伊藤氏が半年の構想のもとに書き上げたのが今回のレポート。2月27日付「自社株買いの『サプライズ』」で示した方向性から本格的な分析を行ったもので、ガバナンスの悪い銘柄の方が公表後のパフォーマンスが高いという内容だ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月16日(水)☆[概況/大引け]

ポーランドにミサイル落下で朝方下落した後、切り返したが、後場は小幅高で推移。ソフトバンクGや商社が買われ、三陽商会は自社株買い発表で急伸

大引けの日経平均は38円高の2万8,028円、TOPIXは0.9ポイント安の1,963ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は940、下落銘柄数は822。出来高は12億2,549万株、売買代金は3兆5,132億円。
ロシアのミサイルがウクライナの隣国、ポーランド領内に落下し2人が死亡したことを受けて、地政学リスクの広がりが警戒され、日経平均は一時247円安の2万7,743円となった。
だが、バイデン米大統領が「ミサイルの軌跡から考えるとロシアから発射されたとは考えにくい」と述べたため、日経平均は切り返した。

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